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2021年08月10日 22:54山歩きのリスク全体に公開

熱中症と塩分補給

 夏の暑い時期に低山を歩いて汗を大量にかいてしまうとどうしても熱中症が心配になります。

 よく「熱中症を防ぐにはこまめな水分補給と塩分(ミネラル、特にナトリウム)の補給が必要」といわれますが、一時期は健康診断で血圧が高いことを指摘されていた時期もあり、塩分量に気を使っている身としてはどのくらい塩分補給をすればよいのかと思ってしまいます。高血圧については遺伝的なものもあると言われていますし、年を取るとどうしても血管の老化から高血圧気味になるみたいです。普段の食事は低塩分の食事とか言われているし、どうすればよいんでしょう。結局は、かいた汗の量(失った水分量とミネラルの量)に対して補給する水分、ミネラルも「適度な量」が良くて、その「適度」さ加減はかいた汗の量や人によって違うので、こうするのが一番というのは無いかもしれません。しかし、夏の暑い時期に山歩きで出ていく汗の量が2Lから3Lとすると、その時に失うミネラル、特にナトリウムの量は塩化ナトリウムとして8gから12gということになります。(すみません、ここ訂正しました。修正前は、汗の中の食塩濃度が0.9%として計算していましたが、0.4%ぐらいだそうです。失礼しました。)
 失われる塩分量はかいた汗の量に比例するわけではないそうで、少量の汗をかいた時にはほとんど塩分は失われないそうです。しかし山歩きでは少しぐらいの汗ではおわらないですね。どうしても塩分の補給は必要です。塩分の補給を怠ると熱中症の恐れがあるのは広く知られているところですが、塩分の消失と水分だけの多量の補給が重なると「低ナトリウム血症」というのになるそうです。これは重篤な結果になりますので気を付けたいところです。
 私の対策は水だけでなくスポーツ飲料も飲むことです。スポーツ飲料では塩分補給量としては不十分かもしれませんが(ポカリスエットで1L中1.2gの塩化ナトリウム)、それでも塩分無補給よりは効果があるのではと思います。(スポーツ飲料には砂糖も入っているので、飲んだ後は必ず水でくちゅくちゅしています。)実際、先日山歩きで大量の汗をかいた時、スポーツ飲料を持っていくのを忘れていて、それでも大した影響は無いと思っていたのですが、その夜いつものように就寝してしばらく後、夜中、ふとももの内側がつってしまい、いつもはそんなところがつったりしないので対処の仕方が解らず、つる状態が一気に悪化。痛みで思わず夜中なのに叫んでしまうほどで七転八倒、起き上がって立っているのが一番楽だということがわかり、しばらく立ったままで回復を待ちました。ふくらはぎがつったりするのはつりはじめに対処の方法もあるのですが、太ももの内側はどうしようもありませんでした。

 熱中症で倒れるか倒れないか、同じように汗をかいて同じように水分、塩分を補給していても人によって差が出る時があります。その差が出る因子の一つに「筋肉量」というのがあるそうです。熱中症を扱った特集番組で言っていました。筋肉には水分を溜めておく機能があるそうで、汗をかきすぎた時などいざというときには筋肉から水分を供給できて血液中の水分量を補完できるということらしいです。私の場合、学生時代に(かなり遠い昔ですが)体育会系の部活に参加していましたので、そうしたこともけっこう助けになっているのかなと思ったりします。

【関連の思い出話し】
1.塩分のほうに戻ってちょっと思い出してみると、(夏のじめじめした時にはあまりない現象ですが、)たとえば秋口になって暑いけれど空気が乾燥してくると、顔や腕の汗がかわいて塩がふいているときがあります。あれってやっぱり相当量の塩分が体外に出ているということなんでしょうね。

2.私が子供のころ、ご近所さんに「蒸し風呂」という設備を持っている人がいて、父母祖父母やご近所さん、知り合いの人たちが時々利用していました。いまでいうサウナ風呂です。ちょっとした室(むろ)の中で薪を燃やして、火が消えた後しばらくしてすこし冷めてから中に入り汗を流す。中での滞在でしばらく汗を流したら外へ出て休憩し、また中へ入る。水風呂もありました。人によっては水風呂も利用していました。まさしくそれらの施設はサウナ風呂でした。そこでみなさんが休憩の時におこなっていたのは塩をなめながらお茶をたしなむというものでした。やはりそれだけ塩分の喪失を感じていたのでしょうね。

3.私の実家は農家でした。夏の暑い日の作業の合間の休憩時間、飲むお茶に少し塩が入っていることもありました。懐かしい。
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