山頂には猿田彦の像が立っていた。深田久弥は小さな祠があると書いているが、見当たらなかった。山頂からの展望は素晴らしく、越後三山の中ノ岳、八海山や荒沢岳、下界の只見川もよく見えた。絶景を堪能し、9時47分に下山開始。滑落しないように雪田を慎重に下る。駒ノ小屋を過ぎてしばらくしたら登りのソロ男性が腰を下ろして休んでいた。話してみると同年代の鹿児島の人だった。同郷ということで話が弾んだ。大学の同窓会があるので新潟に来たついでに登山しているという。考えてみると、栃木に単身赴任しているおかげでアルプスはじめ甲信越や東北の山々で週末登山をしているが、九州に戻ればそうそう遠くの山には来られない。今のうちにダボハゼのように登りまくるしかない、と決意を新たにした。かなり長いこと話し込み、お互いの健闘を誓って別れた。さらに花を楽しみながら下り、登山口には14時19分に戻った。しばし休憩の後、次の苗場山の登山口、祓川に向かった。
深田久弥は、八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳をまとめた魚沼三山を百名山としたかったが、主峰を決めなければならないとのことで一番立派な越後駒ヶ岳を主峰にしたという説があるらしい(大雪山における旭岳、那須岳における茶臼岳、九重山における久住山も同様?)。2016年10月に八海山と中ノ岳に登ったので、一応深田久弥の定義はクリアしたことになる。それはともかく中ノ岳から望む越後駒ヶ岳の山容はまことに立派で惚れ惚れする。主峰に選ばれた理由がわかるような気がした。
写真左:山頂手前の雪田
写真中:越後駒ヶ岳山頂
写真右:中ノ岳からの越後駒ヶ岳
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