山頂には北岳山荘に泊まっていた星空撮影のソロ男性と肩の小屋から上がってきたご夫婦がいて、お祝いしてもらった。職場でプリントしてきた記念の幕を持って記念写真。ガラケーの写真は期待できないので、ご夫婦のデジカメで撮ってもらった写真をメールで送ってもらうことにした。ひとしきり写真を撮り、絶景を楽しんだ後、9時3分に下山開始。肩ノ小屋に降り、右俣コースで二俣に戻って広河原には12時44分に着いた。その後、増穂から高速に乗る前、ファミレスで師匠とアルコール抜きの祝杯を挙げ、完登の余韻にひたりながら帰途についた。
長かったようで短かった完登までの日々。今日登れていなかったら来夏まで待たなければならないギリギリの日程だったが、登れて良かった。3年4ヶ月での完登は、現役サラリーマンとしては早い部類に入ると思う。そのへんの総括は別に譲る。家族、お世話になった人たち、山友たちに完登の報告をした。みんな喜んでくれた。登山のきっかけを作ってくれた山好きママさんと仲間の山友さんたちからはお祝いの席を設けてもらった。一緒に百名山を目指していたヤフー掲示板の仲間、Mさん、Nさんも数年後、相次いで完登し、お互いの健闘を祝った。また同僚のYさんも数年後に完登したと連絡をもらったし、ヤフー掲示板仲間のSさんも最近完登した。百名山仲間が増えて嬉しい限りである。
北岳にはその後、2012年9月の白峰三山縦走の折り、2015年9月の小太郎山登山の折りにそれぞれ登った。3回ともなぜか天気に恵まれ、毎回山頂からの大展望を楽しめた。北岳の宿題の一つはまだキタダケソウを見ていないこと。もう一つは仙丈ヶ岳に登ったとき約束した娘との北岳登山。出来れば孫も一緒に登りたいと思っている。来夏あたり実現できれば良いが、、、、
話はそれるが、白峰三山を縦走したときは農鳥小屋でテン泊した。悪名高い小屋番のオヤジさんのことはネットで知っていたので興味があったのだが、テン泊の受付やビール購入の際に接した感じは普通だった。夕方近くになって3人連れの軽装の若者が通りかかった。オヤジさんが訊くとこれから大門沢を下って奈良田まで行くという。おまけにヘッドランプは持っていないと。遅いし天気も下り坂。オヤジさんは危ないから小屋に泊まれと盛んに説得したが、若者は結局行ってしまった。オヤジさんはその後もブツブツ文句を言っていた。
翌朝、小雨の中を大門沢に下る際、大門沢小屋で昨夜若者が通らなかったか訊いたところ、薄暗くなってからライトを持たない3人組が走って降りて行ったと。奈良田でも特にニュースはなかったから無事に下山したようだった。今回はたまたま無事に降りたから良かったが、オヤジさんが心配しているのはこんな無鉄砲な若者や、小屋に遅れて到着するような人たち。言い方が厳しいので反感を持たれることもあるらしいのだが、本当は登山者の安全を願う真面目な小屋番さんだと思う。数年前、NHK BSの新日本風土記で取り上げられているのを最近の再放送で観たが、好意的に描かれていて良かった。もっともあのトイレだけはなんとかしてもらいたいが、、、、、
写真左:山頂で記念写真
写真中:山頂風景
写真右:小太郎山から(2015年)
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