慣れた手つきで船もやいのロープを投げ渡しながら、船員さんと軽口を交し合う島の人々。
朝刊の束が投げ置かれます。
この島あたりまでは、今治市なんですね。
生憎の曇天ですが、あまり寄り道せずに本州まで渡っちゃいます。
大小合わせ七つの橋を上り下り。
日曜だからか、バイクや自転車のツーリング組と行き会いますが、車は少なめで、鄙びた島情緒が味わえます。
自転車道の目印、ブルーラインを辿って川尻の町まで2時間半ほど。
復路は、あちこち気ままに見て走ります。
下蒲刈(しもかまがり)島からは、音戸の瀬戸方面が見えず残念ですが、安芸灘がキレイ。
上蒲刈で古代の藻塩(もしお)づくり見聞。
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ 権中納言定家
しょっぱさよりも、ホンダワラの風味が舌にやさしいお塩です。
大崎下島(おおさきしもじま)の御手洗(みたらい)は、潮待ちの遊郭で有名だった町。町並み保存地区では、ゆかた姿で散策している女性と二度もすれ違い「いいですねー似合ってます 」「また会いましたねー」。江戸時代の町屋や昭和初期の建物に囲まれた路地にいると、不思議な気分になります。
地元の人たちは、老若男女、総じて話し好きで、橋によって本土と通じた現在でも「島時間」はゆったりと流れているようです。
始発の船便で来て最終便まで、大満足の小旅行でした。
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