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“第三の犬”の遺体発見の知らせは第一次南極南極越冬隊のオーロラ観測担当として参加し15頭のカラフト犬の世話係をされていた元隊員にも知らせられてなかったようです。 その元隊員と西日本新聞社の記者が昭和基地に生存していた“第三の犬”がどの犬であったかを調べたノンフィクション。 タロ・ジロ・第三の犬だけではなく越冬に参加した犬たちの選定から南極での奮闘ぶり。今まであまり知らなかった当時の昭和基地での犬たちの活躍が詳しく書かれています。
15頭のカラフト犬がやむを得ず南極大陸に置き去りにされてからどのように過ごし、生き残った3頭は何を食べて生き残ったのか? そのことに関する正式な記録は残っていなかったようで(その件についても検証されています)、しかもこの時の犬の世話役であった隊員が第一次越冬隊員の今現在の唯一の生存者だと云う事で非常に貴重な証言と記録になっています。 この“第三の犬”について報道されていたのかよく知りませんが、少なくとも自分はこの本を手に取って初め知りました。この“第三の犬“がいたからこそ、タロ・ジロは生還できたんですね。
今から60年以上も前の話。 自分もまだ生まれていなかった時代の事が詳細に書かれており一気に読み通しました。
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