この試算は、休みのなかなか取れない一般サラリーマンが、夏休みなどを利用して最高4泊5日までの日程で、何回かに分けて効率よく北海道の日本百名山9座を登頂することを想定した遠征費用の試算です。
今回は、
1 利尻岳(2泊3日)
2 羅臼岳・斜里岳・阿寒岳(3泊4日)
3 大雪山・トムラウシ・十勝岳(4泊5日)
4 幌尻岳(3泊4日)
5 後方羊蹄山(2泊3日)
の5回の遠征に分けて試算してみました。
1 利尻岳
・2泊3日
・航空機、フェリー利用
・利尻岳登山前後に鴛泊で2泊
・行程
羽田空港―(航空機)―稚内空港―(連絡バス)―稚内港ー(船)―鴛泊(泊)・・・(利尻岳登山)・・・鴛泊(泊)―(船)―稚内港―(連絡バス)―稚内空港―(航空機)―羽田
・費用
(交通費)
格安航空券(東京〜稚内):28,690円→57,380円(往復)(2022.08.01便, HIS)
連絡バス(空港〜フェリーターミナル):700円→1,400円(往復)
フェリー(稚内〜鴛泊):2,250円→4,500円(往復)
(宿泊費)
8,000円→16,000円(1泊2食付、2泊)
(合計)
79,280円
2 羅臼岳・斜里岳・阿寒岳
・3泊4日
・航空機・レンタカー利用
・木下小屋、清岳荘、阿寒湖温泉でそれぞれ宿泊
・行程
羽田空港−(航空機)−女満別空港−(レンタカー)−木下小屋(泊)・・・(羅臼岳登山)・・・木下小屋−(レンタカー)−清岳荘(泊)・・・(斜里岳登山)・・・清岳荘−(レンタカー)−阿寒湖温泉(泊)−(レンタカー)−雌阿寒温泉・・・(雌阿寒岳登山)・・・雌阿寒温泉−(レンタカー)−女満別空港−(航空機)−羽田空港
・費用
(交通費)
格安航空券(羽田〜女満別):28,290円→56,580円(往復)(2022,08.01便,HIS)
レンタカー(4日間):25,100円
ガソリン代5,000円(走行距離400kmとして)
(宿泊費)
木下小屋:2,500円(素泊まり)
清岳荘:1,570円(素泊まり)
阿寒湖温泉の民宿:8,000円(1泊2食付)
(合計)
98,750円
3 大雪山・トムラウシ・十勝岳
・4泊5日
・大雪山〜トムラウシ間はテント泊(小屋泊)。十勝岳登山の前日は白金温泉に宿泊。
・航空機、バス、ロープウエイ、タクシー利用
・行程
羽田空港−(航空機)−旭川空港−(バス)−旭岳山麓−(ロープウエイ)−姿見・・・(旭岳)・・・旭岳裏(泊)・・・忠別岳避難小屋(泊)・・・(トムラウシ)・・・ヒサゴ沼避難小屋(泊)・・・天人峡−(タクシー)−白金温泉(泊)・・・(十勝岳登山)・・・白金温泉−(バス)−旭川駅−(バス)−旭川空港−(航空機)−羽田空港
・費用
(交通費)
格安航空券(羽田〜旭川):24,040円→48,080円(往復)(2022,08.01便,HIS)
バス(旭川空港〜旭岳山麓):1,020円
ロープウエイ(旭岳山麓〜姿見):1,800円
タクシー(天人峡温泉〜白金温泉):15,630円
バス(白金温泉〜旭川駅):1,220円
バス(旭川駅〜旭川空港):630円
(宿泊費)
白金温泉:8,000円(1泊2食付)
(合計)
76,380円
4 幌尻岳
・3泊4日
・航空機・レンタカー使用
・とよぬか山荘・幌尻山荘(2泊)で宿泊
・行程
羽田空港−(航空機)−新千歳空港−(レンタカー)−とよぬか山荘(泊)−(シャトルバス)−車止め・・・幌尻山荘(泊)・・・(幌尻岳)・・・幌尻山荘(泊)・・・車止め−(シャトルバス)―とよぬか山荘−(レンタカー)−新千歳空港−(航空機)−羽田空港
・費用
(交通費)
格安航空券(羽田〜新千歳):23,360円→46,720円(往復)(2022,08.01便,HIS)
レンタカー(4日間):19,450円
ガソリン代:2,500円(走行距離200kmとして)
シャトルバス:4,000円(往復)
(宿泊費)
とよぬか山荘:6,000円(1泊2食付)
幌尻山荘:2,000円→4,000円(素泊まり、2泊)
(合計)
82,670円
5 後方羊蹄山
・2泊3日
・航空機、鉄道を利用
・駅の宿比羅夫に2泊
・行程
羽田空港−(航空機)−新千歳空港−(鉄道)−比羅夫駅(泊)・・・(後方羊蹄山登山)・・・比羅夫駅(泊)−(鉄道)−新千歳空港−(航空機)−羽田空港
・費用
(交通費)
格安航空券(羽田〜新千歳):23,360円→46,720円(往復)(2022,08.01便,HIS)
鉄道(新千歳空港〜比羅夫):3,210円→6,420円(往復)
(宿泊費)
駅の宿比羅夫:7,500円→15,000円(1泊2食付、2泊)
(合計)
68,140円
以上、この5回の遠征費用の合計は、約40.5万円であることが試算されました!
しかもこの費用の中には、食事代などは入っていません。
もっとも、LCCの早割等を用いると費用はもっと安くなると考えますが、仕事や天候などによる予定変更のリスクもありますので、なかなか使いにくいと考えます。
また、長い期間北海道に滞在して、すべての百名山を歩くことは、普通のサラリーマンにとっては無理なことでしょう。
やはり、費用はかかっても何回かに分けての遠征が現実的であると考えます。
日本百名山は、北海道だけではなく日本各地に分布しております。
完登を目指すことは、とてもお金がかかることなんですね。
大変興味深い試算記録ですね。日本百名山を目指していらっしゃる方々の参考になると思います♪
私事ですが、93座までは完登する予定はなかったので、それまでは全て「旅行がてら1座」「この夏は裏銀座」、ひどいときは「出張ついで」など、普通の山行でした。
2017年に相方が「利尻富士に登りたい」とのこと、同行しました。その後「面倒だから全部登って来なよ」と相方が言うので、2019年に北海道へフェリーで行きました。
2019年の旅費の計算を記録に載せているので、参考まで添付しますね(笑)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1984352.html
フェリーの予約が取れた日程、また、代金を考えた日程になっています・・(往路は予約初日にも取れませんでした。復路は値段で決めました。)
北海道の日本百名山、思い出してみると・・
利尻岳 :飛行機(千歳空港乗り継ぎ)
羅臼岳 :フェリー
斜里岳 :フェリー
雌阿寒岳 :飛行機(→帯広→)
後方羊蹄山:北斗星、飛行機
大雪山 :1回目飛行機(→千歳、女満別→)、2回目飛行機、新幹線(→旭川、札幌→)
トムラウシ:飛行機、新幹線(→旭川、札幌→)
十勝岳 :1回目飛行機(→旭川→)、2回目フェリー
幌尻岳 :フェリー
でした。
いろいろ思い出し、また、こうして記してみると、自分の山行を思い出しました。
完登を目指す人にとって、長く山を歩いている人にとっても、興味深い日記を記してくださりありがとうございました。
ところで、房総半島の関東ふれあいの道シリーズ、毎回楽しみにしておりました。海が見えると嬉しくなります(笑)
レコの方、じっくり拝見させていただきました。
12連泊とは恐れ入りました(かつ、うらやましい)。
テントを持って行き、しかも水も持ち上げられて、幌尻の稜線で使ったのですね。
十勝では、無人小屋に宿泊して縦走されているし・・・
本気の山登り、すごい!
フェリーで行くと、車を持って行けるから良いですよね。
私も幌尻に行くときはフェリーを使いました。
長期滞在すると、そんな低コスト?で済むのですね。
やっぱり何度も遠征するとなると、飛行機代がめっちゃかかりますからね。
私もまた北海道に行きたくなりました。
まずは、二ペソツに是非行きたいです。
カムエクにもいつか挑戦したいのですが、今の怠惰な生活を続けていてはまずは無理でしょう。
房総半島のぶらり散歩は、緊急事態宣言になったとき、本格的に始動します。
コメントありがとうございました。
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