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駅から5分程の店を目指して歩き始めると、前方から駅に向かう大勢の通勤者と出会う。皆先を競う様に足早の日本の通勤者。10年程前迄は自分もその一人だったか。何処までも続く通勤者の流れに、右に寄り左に寄って通勤者を交しながら一人逆進する姿はさながら川の沢登りの様相にも似て。
時間に追われることも無い気ままさで途中から道を変えた。ほんの少し遠回りとはなるが、ビルを繋ぐペデストリアンデッキの日影を紡いで暑さから逃れよう。
開店直後の店内は喫煙ルームに2〜3人。広い禁煙スペースはまだ誰も居ない。「B」モーニングをオーダーして窓際から3個目の何時ものテーブルに付く。冷房は効いているが、窓縁はやはり少し暑い。誰に言われた訳でもないが、一つ空けて何時もの3個目にした。自分は気にしないが、僅かでも隣席の煩わしさが避けられよう。これもエスカレーターの右側空けと同様都会の自然発生的なマナー(?)の一つか。
アイスコーヒーをひと口含んだ頃モーニングコール(出来上がりの呼び声)が鳴る。トーストにレタスとスモークチキンと半熟たまごを挟んだ小振りの「B」モーニング。「B」があれば「A」もあるが、聴いている限り圧倒的に「B」が多い。朝カフェには半熟たまごが合うのかも知れない。
うっ?あの子(娘)は先週の子だ。服装は違うが、先週バッグからの落とし物に気づかず教えてやった子だ。淑やかな表情が印象深い。この子も時々ここに寄るのか。
過ぎる雑念を楽しんでいたら、あっという間に時間が過ぎてしまった。
都会の “ニンゲンウォッチング“ もまた楽し。
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