撤退の条件

今年の冬山シーズンが終わりを告げたようだ。
先日の黒斑山を目指した山行は、強風のため撤退とした。
条件としては、強風だけならば登山を続行できたが、
浅間山外輪山の縦走路の一方が崖となっているのでメンバーと相談して危険と判断した。
ガスがあり見通しも悪く、黒斑山の近くまで来ていたが戻る決意ができた。
今回は最初から天候面の条件が悪かったので、さらに悪条件が出たら
戻る覚悟だったので、それに従ったまで。
標高が高くなると慎重な判断が必要だ（標高2300mが天国と地獄の境目だった）。

隊長の記録（ヤマレコ）
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今年の冬山シーズンは、これ以外に何回か登山を中断している。

□豪雪・林道デブリ（白木峰/快晴）
二回目の白木峰だったが、前日まで積もった深い雪のラッセルに加え、林道のデブリに遭遇。
帰りも同じルートを戻らねばならず安全を考えて戻ることにした。
この日は快晴で割り切れない心地がした。
下調べが不足していたこともあるが、よく調べるともっと安全なルートがあり気持ちが晴れた。この時の経験は次の挑戦に生かすことができた（白木峰周辺に4回でかけることになった）。

□豪雪で登り坂途中で車停止（戸田峰/雪）
典型的な山雪で最後の集落から小井波峠までの登りが除雪されていなかった。
４WDの車で途中まで登ったがスタックしそうになり撤退。
下から歩いても良かったが戸田峰までの雪の量が想像できず中断した。

□高温による湿雪、体調不良（戸田峰/晴れ）
風邪の回復期だったがまだ完治していなかった。
また、気温が高くなり雪が柔らかく重い雪でアプローチの林道で時間を消耗。
この先の踏破する距離が長いため所要時間がかかりすぎると判断して取りやめとした。
もっと冷え込んで雪が締まり歩きやすい時期に実施した方がいいと判断した。

自然には叶わないが、条件が揃ったときにベストが尽くせるように今後も努力したい。
素早い条件の変化を捕らえる感覚と経験も身に着ける必要がある。