実際に試すべく近場の沢へ。以前から幕営適地と睨んでいた場所だ。沢登と呼ぶには申し訳ない位に林道歩きが中心なのだが程なくして目的地へ。支持物としての二本の木が適当な間隔で立っていればもうこっちのものだ。グラウンドの状況は関係ない。早速ハンモックを設営し、まずは中でゴロリ…というかフワリといった感じか。ヘネシーハンモックのボトムにはスリットが入っていて、まずそこから上体を中に入れる。そのままボトムに腰掛け背中からボトムに身を委ねる。最後に足を中に入れれば何とも言えぬ浮遊感を経験できるのだ。スリットには面ファスナーが施されており体重でテンションが掛かると自動的に面ファスナーが圧着してスリットが閉じるという仕組みもなかなか賢い。
自重は900g程度と軽いし、構造上マットも必要としないから軽量化の観点からもメリットは大きい。ハンモックは腰痛持ち(自分もそうだが)にも優しいと聞く。と、まあいいことづくめのようだが弱点もないことはない。まずマットを使わない分、暖かい時期以外は背中がスースーすること。ではマットを使えば?とも思うがそれではハンモックの利点が半減してしまう。ここは圧縮にも強い化繊の寝袋を使うことでカバーしよう。僕は900円で買った中古の化繊寝袋を使っているが、夏場の沢ならこれで十分だ。また横殴りの雨に降られたらお手上げだ。しかし、そんな天気の日は家でおとなしく読書でもしていればよい。もちろんタープのおかげでしょぼしょぼ程度の雨なら問題なし。実際当日も明け方に雨が降ったが内部には大した影響はなかった。もうひとつは横向きに寝る人には使いにくいことだろうか?コツを掴めばそれなりに寝れると思うけど、仰向けで寝る方がずっと快適であることには間違いない。
と、まあ沢以外でももちろんつかえるシェルターなのだが、支持物に乏しい稜線での野営や山中にあるキャンプ指定地では使いにくいことは確か。なのでいっそ沢スペシャルとしてしまえばよいのだ。ハンモックに揺られながら夜を明かすなんてなかなかレアな経験だし、タープ泊との併用になると思うがこれから益々出動回数が増えそうな予感である。
写真� ヘネシーハンモックの全容。道具としての完成度が高いと感じる
写真� スタッフバッグのデザインもユニーク
写真� 今回の相棒はアークテリクスのカズリ。35ℓの容量以上に荷物がはいる。ハンモックは軽量化にもおススメ(しかしパックの中にはビールロング缶2本と焼酎4合はしっかり納まっている)
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