12回目 認知的不協和 〜あんなアイテム、無くたって問題ない!〜
最近、更新をさぼってました!夏休みってことでご勘弁を^^;
今回もバイアスのよくあるパターンを1つを見ていきたいと思います。
今回は、認知的不協和についてです。
認知的不協和は比較的有名なのでご存知の方も多いと思いますが、
人がある認知(知識、経験、行動など)と矛盾した認知に遭遇した時に感じる不協和(不快感)を解決しようとする心理状態をいいます。(Wikipediaより引用)
・・・わかりずらいですね。例えば、目の前の木においしそうなブドウがなっています。とても食べたいのですが、高いところにあるので、届きません。あなたは、おいしいそうなブドウを食べられないという不快感を解決するために「あのブドウはきっと酸っぱくておいしくないさ!」とあきらめます。
認知的不協和は、「欲しいのに取得できない」「行きたいのに行けない」というストレスを回避するための、人間の防御機能なのです。
認知的不協和のおかげで人間はあきらめることができるんですね。
逆にいうと、あきらめきれない時は、こじつけでいいのであきらめた理由を考えましょう。そうすれば、やがてあきらめがつくはずです。
私は、今日も山に行きたかったんですが、行きませんでした。だって、昨日からの雨で道がぬかるんでるから、行ったところでドロドロになって滑って転んで、散々な山行になりそうだし・・・
バイアスについて長々と連載してきましたが、バイアスシリーズは今回でとりあえず終わります。お付き合いありがとうございました。
大事なのは、
バイアスの特性を知り、
バイアスがかかりやすい状況を避ける。
次に、
バイアスがかかりやすい状況であることを認識する。
そして、自分の判断にバイアスがかかっていることを認識する。
です。
さて、次回は・・・えっと、1週間かけて考えます^^;>
ttmhajimeさん、こんばんは。
「ヒューマンファクタ−」自体、職種の関係上あまり縁のない方ももおられる昨今ですが、航空機、医療従事関係者等では必要不可欠では。
「認知的不協和理論」ですか、社会心理学者のフェスティンガーによって提唱されましたが、彼は「自分の考え」と「自分がとった行動」との間に矛盾が生じたり、「自分の考え」と「新たな知識」が矛盾しているといった時に、認知における不協和(不快感)を感じるわけです。 そしてそのとき、自分の考えを変化させることで(または無視したり逃避したりすることで)、不協和を解消しようとしています。
いわゆる、ttmhajimeさんの言う「防衛機能」です。
ところで、この不協和(不快感)は、ヒトの脳の中でも原始的な部分(旧哺乳類脳、爬虫類脳)から無意識に生じるものであり、食欲、性欲、睡眠欲なんかと同じように、生理的に反応するもの。誰にでも生じていることなのです。ではなぜヒトは、そういうふうにできているのでしょう?そこにも進化論的根拠(自己の遺伝子を永続させるという目的)があるのです。
そして、最終的に行きつく所は、
『自分は正しい…、みんなから褒められたい…、もっと好かれたい…』
という無意識の深層心理がある。それがヒトなのですね。
〈ミスを減らして安全登山〉 の連載お疲れ様でした。
次回の連載も楽しみにしています。
(旧HN・・cprrescueより)
>nonkibouさん
>無意識の深層心理がある。それがヒトなのですね。
おっしゃる通りだとおもいます。
いつも応援ありがとうございます。
もう少し、連載は継続していきたいと思います。
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