Schweitzerは登山を始めて10年余り、ランニングは3年余り。運動のキャリアとしては剣道とスキーの方がそれぞれ40年以上やっているので長い。ランニングでも剣道でもスキーでも共通している身体の使い方は骨盤前傾である。どうやって骨盤前傾を作るかは、それぞれ種目毎に創意工夫があって伝え方もいろいろあるようだが、どれも帰結するところは同じような気がしている。スキーでは足首を曲げ、膝を曲げ、腿をたてて、お尻を締め、両腕を前に出して、と行った具合。剣道では自然体という姿勢があって、踵を踏まずひかがみは自然に伸ばして、息を吐いて丹田に意識を置き、背筋を伸ばし、胸を開き、肩の力を抜いて顎を引き、遠くを見るように目を細める、など指導は全身に及ぶ。過日のランスマに出演されていた福士加代子さんは「パンツの背中側のゴムを持ち上げる」と仰ってた。いずれも指導者が目指している立ち姿は、お尻が程よく突き出た状態、つまり骨盤が前傾した状態だ。極端に例えるとゴリラの姿勢である。もし膝が伸びきって、下腹が前に出て、猫背になっていたら骨盤は後傾しているはず。
実はSchweitzerはそれぞれの運動をするときは気をつけているのだが普段の生活や登山では、この骨盤前傾はあまり意識していなかった。今年の健康診断で身長を測った時、何故そうしたかわからないが、思いつきで骨盤前傾姿勢を意識的に取ってみたところ、測定者が「あれ?〇〇さん、身長伸びてますよ」と驚かれたのである。「最近は姿勢に気をつけてます」と返答したところ納得された。
まだランニングを始めていなかった登山初心者の頃、心肺機能が低かった私の悩みは登りのスピード、降りはスキーと同じ身体の使い方をしていたのでむしろ得意だった。スイスイと降って行く登山者はみな重心がどんどん前に出ていて、足はできるだけブレーキをかけないよう重力を味方につけていると思う。それは骨盤前傾姿勢ができていないとなかなかできない。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する