多和田葉子著「尼僧とキューピッドの弓」の中に,通常の旅と巡礼の旅の相違について語っている箇所があった。
要約すると,通常の旅ではしばしば途中で同行者と喧嘩になるが,巡礼の旅では,そうはならない。皆が同じ目的を持って旅をしているのがその理由だろう,というもの。
そういえば,昔ファミリーキャンプをやっていた頃は,現地でしばしば揉め事に遭遇した。3回に1回は夫婦喧嘩を目撃した気がする。これに対して,ヤマノボリ活動中のテン場では,仲間内での揉め事はほぼ見ない。
ピークハント,高山植物観察,写真撮影,はたまた登山そのものなど,同じ目的を共有する集団ゆえの特殊な空気感がそれを成させるのかもしれんなと,ぼんやりと考えてみる。
まあ,数えるほどのテン場体験しか持たないワタクシがエラそうに語るのも考え物ではあるけれど。
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