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2025年07月31日 13:39未分類全体に公開

2025年夏北海道遠征記録

 何の需要もないと思うけど、自分自身への備忘録として今年の北海道遠征の行程も記録に残しておく。

7/11(金)
 今年から嘱託雇用となり金曜日は休みなので、朝起きてから荷造りを始める。ただ、火曜日以降咳風邪を引いたようでずっと咳が収まらず、先行きは不安。
 京都は夕方から雨。夕食を済ませ舞鶴に向けて出発しようとしたら警報級の土砂降りとなった。去年も、41年前も雨の中舞鶴に向かった。これはもう宿命なのだろう。泣きながら19時30分ごろ出発し、クルマを走らせ沓掛の京都縦貫道の料金所をくぐったところでヘッドフォンを忘れたことに思い当たる。特にフェリーではアレがないと死ぬので、一旦亀岡で高速を降りてグーグルで大型電気店を検索するも、どうやらこの地区は20時回るとお店は閉まっているのである。仕方なく高速に戻って進み、綾部安国寺ICで降り、ロードサイドのファミリーマートに飛び込んで探したところ、USB対応のイヤホンを販売していたので、泣いてしっぽを振りながら買わせていただく。2000円以下だったんで、性能はお察しの通りだが、フェリーの日々をしのぐには十分だったよ、サンキュー、ファミマ。

 21時過ぎ、舞鶴フェリーターミナル着。そこから2時間以上待たされ、これなら亀岡から一度家に戻っても間に合ったじゃんとか思いつつ時間を過ごし、23時過ぎ乗船。舞鶴-小樽航路は20年選手の旧造船。油臭い船内も去年と同じ。目新しいモノもないのでとっととベットに潜り込む。ツーリストSにしたんだが、同じエリアの人がずっと話し込んでて困ったなと思ってたら、船員さんが注意しに来てくれた。サンキュー。だがしかし横になるとやはり咳が出る困ったな。

7/12(土)
 咳と格闘しながら船内で時間を過ごす。スマフォでアニメ観てぶらっと甲板まで散歩しての繰り返し。バイク乗りのお兄さんと甲板で話し込んだりする。400ccバイクで道東を回るのだそうで、いいなあ。ワシは41年前250ccで回ったぜ、とジジイの自慢話をしておく。
 19時頃、北海道沖合到着。昨年はこの辺りで翌日の天気を調べて利尻島が荒天だったため予約キャンセル電話を入れたのだが、今年は大丈夫そうで安堵。21時過ぎ無事着岸。この日は札幌自動車道のPAで車中泊予定だったが、体調イマイチなので急遽札幌郊外のビジホを予約しそこで泊まる。急な予約なのにご対応いただき感謝。到着後すぐに寝たがこの夜は無茶苦茶に咳込んで大変であった。車中泊止めたのは、だから正しかったんだろう。

7/13(日)
 ビジホの朝食を腹に収めて8時前出発。日曜なので郊外の路面は空いている。札幌道に入り稚内を目指す。時々ぐわぁっと爆速で抜いていくクルマもあるが、たいていは穏やかな運転。天候もいいのでのんびり走る。
 留萌で高速が果てたので下道に降り、道の駅に入るつもりが見つからず、セコマで一服。その後、何度か道の駅で休憩と食事をしつつ北上。利尻富士が見えるかと思ったが、雲が出ており望めなかった。天塩の街にツルハドラッグがあったので、咳止めシロップを買い求める。13時頃稚内到着。一旦フェリーターミナルまで行ってみたが、あるはずの無料駐車場がない。どうやらお盆等の繁忙期だけ設けられるようで、それ以外の時期は一日1000円の有料駐車場を使うしかないようである。諦めて稚内の街に戻りスーパーに入り、翌日登山用のランチパックを探すも見当たらぬ。最果ての街にランチパックという概念は存在しないのか。賞味期限が長そうな菓子パンをいくつか買い求める。
 フェリーターミナルに戻り、クルマを停めてザック2個(登山用と日用品用 登山靴は日用品用にぶち込んだ)を抱えて待合で待つ。16時30分のフェリーを予約していたので2時間以上ぼーっと過ごした。この便は日曜日の最終便。北海道本土で過ごした利尻島内の体育会系高校生の集団及びその保護者が大量に居てなかなかにカオス。41年前、礼文島へのフェリーでひどく酔った記憶があったので、酔い止めを買って舐めながら乗船。おかげで?酔わなかった。船は結構揺れてて、甲板に出たらバシャーんと海水を浴びたりしてなかなかにワイルドであった。島に近づいても利尻山は雲の中。18時過ぎ着岸。
 宿泊する利尻ぐりーんひるInnさんに送迎いただいて18時30分頃に宿に着く。8人部屋に案内され人心地着いた。素泊まりなので、歩いて3分のホームセンターに行き、ええと何を食べたんだったかな。弁当類は枯渇していてスパゲティーとか喰ったんだったっけ?まあ、食生活が貧しいのはいつものことなのでどうでもいいや。翌朝は4時起床。他の同室者も早起きなので20時前には電気が消える。咳止めシロップ飲んで就寝。でもやはり咳は出た。同室の皆様済まねえ。

7/14(月)
 4時起床。諸々整えて5時前に宿を出て登山口まで送ってもらう。山行についてはレコ参照。13時過ぎに下山し、利尻富士温泉まで歩く。13時50分くらいに到着。宿まで行くバスは14時26分発。ちょっと迷ったが汗流したかったのでバタバタと入浴してバスに乗り、15時前宿に戻る。北海道最後の日本百名山を飾るにふさわしい山行の余韻を一人かみしめる。
 夕刻、宿の近くの夕日ヶ丘展望台に登ってみる。なかなかいい雰囲気。ウミネコというのは本当にミャアミャア鳴くのであるなと、当たり前のことを再発見。この日もホームセンターで弁当を仕入れ喰らう。夜も早めに眠る。やはり咳が出るミナサマ済まねえ。

7/15(火)
 この日は利尻山登山の予備日。前日に登頂済ませたので、この日が空いたら礼文島にでも行こうかと思っていたんだが、台風が北海道北部に来ており、朝から雨模様。体調もイマイチなので宿でのんびり過ごす。昼前から天候少し回復したのでバスで鴛泊の町に向かう。港の、さとう食堂でうに丼を喰うつもりが、不漁で無かった。ちなみにお値段1万5千円なので,あっても喰う度胸は無かったかも。ラーメンを食してお茶を濁す。
 その後ペシ岬に登る。曇り空だが雨は上がったので、ポチポチと観光客がいらっしゃって賑わっていた。そこから徒歩で宿に戻る。途中、セコマに立ち寄る。ここでしか買えないモンベル謹製ご当地Tシャツを買うつもりだったんだが、図柄が背中一面に利尻昆布が書いてあるというシロモノで、おじいちゃんにはちょっと厳しそうだったので見送った。弁当だけ購入。
 宿まで歩いて戻り、弁当を冷蔵庫にしまってレンタサイクルを申し込む。半日1500円。クロスバイクで結構本格的。反時計回りで出発。宿からすぐの富士野園地展望台がなかなかに爽快。ここは映画「北のカナリアたち」のロケ地であった。前夜、同宿のフランス人男性が「利尻島・礼文島で撮影された有名な映画あるよな!」って話をしてて、周りにいたニホンジン誰も知らなくて、文化程度の低さを改めて痛感させられたのであった。機会があったら観てみよう。

 利尻島には周回コースでサイクリングロードが整備されている。時々車道と併用になるところもあるが基本的に専用道で非常に快適。これなら島一周できるんじゃないのとか舐めてかかり返り討ちに遭う。沓形の港まで行ったけど、もうその時点で息も絶え絶え。セコマでポカリを買い、岬の先まで行き(ここは素敵なキャンプ地であった)、戻る。往路が爽快だった、ということは追い風だったわけである。戻りは向かい風なのである。泣きながら宿に戻りコンビニ弁当喰って就寝。まだ咳は出る。

7/16(水)
 利尻島出発の日。7時45分、宿から車で鴛泊港まで送ってもらう。お世話になりました。フェリーターミナルに荷物を降ろし、フーディニジャケットを部屋に忘れたことに気が付く。慌てて宿に電話、着払いで送ってくれと行ったら、まだ間に合うから港まで持っていくと言われ持ってきていただいた。ホントいい宿でした。ミナサマ利尻行くなら是非利尻ぐりーんひるInnをご利用下され!

 定刻通りフェリーは出て10時過ぎ稚内着岸。宿で一緒だった男性に別れを告げ、クルマに戻り出発。最終目的地は知床なので結構なロングドライブ。まずは宗谷岬を目指す。人生2回目だけど、その時よりかなり整備開発された印象。前は何もなかったよな。食堂で特上海鮮丼3500円を喰らい、知床目指して南下。途中から雨が降ってきて気分は上がらない。最初は海岸沿いだが、すぐに内陸をひたすら走る道になる。曇天の北海道の普通の道はただただ退屈なのである。

 道の駅などで休憩取りつつ走る。紋別にツルハドラッグとでっかいホームセンターがあったので翌日用のランチパックを探すも見つからず。ただ、フジパンのスナックサンドがあったので購入・・・したつもりだったが、後で見たら「フジパン」ではなく「ロバパン」だった。フジパングループの北海道の会社だそうで、ニンゲンたかが60年生きたくらいでは知らないことはたくさんあるのである。

 サロマ湖、網走を抜けた辺りで天候も回復し、遠くに山並みが見えるようになった。原生花園の道の駅に泊まりアプリで調べたら、斜里岳だった。また登りたいなあ今度は旧道で。ちょうど列車が来たので体内の鉄分が少し騒いで写真を撮るなどする。オホーツク海沿いを走るこのルート、浜頓別とかサロマ湖とか、ゆっくり訪れながら南下した方が楽しかったんだろうなと、原生花園に辿り着いた時点で後悔。マイ人生そんなのばっかりである。

 知床半島に入ると少し道が狭くなるのでスピードを落とす。地元ナンバーのクラウンに猛スピードで抜かれたりしつつ18時30分頃ウトロ着。セコマで丼を購入し宿に行き、早めに寝る。利尻がゲストハウスだったので、知床はちょっとグレードが上の宿にしたつもりだったんだが、着いてみたら滅茶苦茶豪華なリゾートホテルで、登山装束の汚い格好で歩くのがはばかられる感じであった。部屋も広く、8人で寝ていたゲストハウスの部屋の3倍くらいはあるところで、今日は一人で寝る。咳、未だ止まらず。

7/17(木)
 5時前起床で羅臼岳を目指す。電光掲示板に「カムイワッカはweb予約必要」とか出ててびっくり。凄い時代になったものである。41年前に泊まった岩尾別ユースホステルは、営業を止めたようで廃墟になりつつあった。登山記録はレコ参照。14時過ぎに下山したら気温33℃でビビる。同時刻に下山した人が、駐車場から少し下ったところにクマがいたと報告されていたが、ワタクシは気づかなかった。アホであるなあ。15時前に宿に戻り15時から開始の大浴場に直行、コインランドリーに登山復その他をぶち込み入浴、羅臼登山の汗を流す。

 夕刻、自動車でウトロの町に行く。道の駅にクルマを止めてウトロをプチ散策。オロンコ岩に登り眺望を楽しむ。楽しかったけど、せっかく風呂に入ったのにまだ汗だくになったよ。「旅の駅」という食堂で夕食。18時、いっぱいなのかなと思ってたら客はワタクシ一人だった。海鮮丼、美味でした。宿に戻り再度入浴して就寝。咳止まらず・・・

7/18(金)
 雨予報だったのでゆっくりするつもりだったんだが、起きたら晴れてる。セコマのサンドイッチを腹に収めてチェックアウト。知床五湖に行ってみる。ここも高架の木道が整備され様相は一変していた。五湖全部回るには事前予約の上ガイドと一緒に動く必要あり。木道だけなら自由にどうぞというスタイルで、木道を歩いてお茶を濁す。休憩所に入ったらここもピカピカの観光施設になっていて、ただ、コケモモのソフトクリームは相変わらず発売していたので喰ってみた。40年前と味は・・・忘れちまったよ。

 10時過ぎ日差しが出て暑い中、出発。知床峠を目指す。五湖から峠に至る間、ずっと好天で羅臼岳が拝めて楽しかった。そのまま羅臼側に降りて、道の駅で魚介類を買い自宅に送る。たらこもサケも実に美味でした。今日の宿は旭川なので、あとはひたすらぶっ飛ばす。中標津でロードサイドの回転寿司屋でランチしたんだが、これまた美味。「根室花まる」って店。お勧めです。

 せっかく道東を走ってるんだからと、摩周湖に寄り(モチロン無料の第三展望台です)、藻琴山展望台を経由して、あとはひたすらセコマとPAで休憩挟んで西進。夕方から雨が降り始め旭川は曇り空。ビジホにクルマを入れ、駅前のイオンで夕食を済ませて就寝。ええ、咳はまた続いてます。

7/19(土)
 道内最終日。天気が良ければ、昨年展望が望めなかった十勝岳に行くつもりだったが、雨だったので中止。旭川科学館サイパルに行く。「特撮のDNA」をここで開催しているのである。「メカゴジラの逆襲」のメカゴジラスーツが展示されていてなかなかに素晴らしかった。ただ、「手を触れるな」と書いてある展示物にべたべた触る爺さんがいて、なんだかなあ。土曜日なので子連れも多く、なかなかに盛況であった。昼前に出発し、西を目指す。

 小樽に行っても早すぎるので、西の最果て積丹を目指す。札幌道のSAで蕎麦定食を喰う。味は覚えてねえ。余市まで高速で行き、町を抜けて半島の先を目指す。積丹町からしばらく山道になるんだが、途中でシカが路上に飛び出してきて危うく轢くところだった。ゴリゴリ走って16時ごろ神威岬到着。物凄い強風。ショップはすでに閉まっている。岬の突端への歩道も強風のため閉鎖されていて行けなかった。40年前は車道がなくて1日かけて歩いたんだよな。あの時歩いた人で再訪した人いるのかな。

 そのまま積丹半島の南を走り、昔アホみたいに連泊した珊内の「積丹かもいユースホステル」に行く。ここも廃墟であった。個人的には、若い時代にユースホステルで寝泊まりをした経験が、今の山小屋を使った山行に生きているような気はする。いろいろな想いを抱きつつ出発。泊でなんか祭りをやってて人がいっぱいいたんだが、ちょうどこの辺りで土砂降りになり、皆様色々大変そうであった。

 岩内をかすめ、R5を北上し、18時過ぎ小樽のイオンモール着。土産物を適当に買う。夕食は、食欲無かったけど、「とっぴー」に行く。回転寿司ばかりのマイ人生。相応にうまかったが、「根室花まる」が強烈すぎて残念。食後、まだ時間はあったがもうやることもないのでフェリーターミナルに行き、ぼーっと時間を過ごす。去年も今年も乗船客は老人ばかりである。夏後半ならもう少し変わってくるのか?定刻の23時に乗船開始。この日もウロウロせずすぐに寝る。

7/20(日)
 ずっと船の中。朝食後、すぐに風呂に入り、あとはベッドでスマフォで動画を見て、甲板まで散歩して、の繰り返し。定刻通り21時過ぎに舞鶴に着岸。自宅を目指す。高速までの一般道、前の自動車が30〜40km/hくらいのノロノロ運転しててイライラマックス。高速に入りってガシガシ走り、知ってる景色がちらほら流れてこのドライブもそろそろ終わりに近づいてきたコロになって、今回もなんかメッチャ走り回ったんじゃねえの?と、工程をようやく客観的に分析できるようになった。旅行も、ヤマノボリも、やってるときは必死で、冷静に見れないんだよなあ。いつまでたってもそんなアホアホ人生ぢゃ。

写真1 利尻島 夕日ヶ丘展望台からの夕景
写真2 知床 ウトロ漁港の夕暮れ
写真3 積丹半島 神威岬への道 歩きたかったな
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