雨の中、どこかのお山を登っていた。
普段は持たないトレッキングポールを珍しく使っていて、
慣れないせいかうっかり手を滑らせ、右手の急斜面に落としてしまった。
カツーン、カツーン、ポチャン!
急斜面の下には、山中なのに何故かドブ川が流れており、
ポールが水流にぷかぷか浮いている。
一瞬逡巡したが、ポールをお山に遺棄していくのが憚られたので、
近くのなるべく太い灌木に支点を取り、
懸垂下降でドブ川に向かって降りて行った。
2ピッチほど下るが、ほんのわずかに水面に届かない。
仕方がないので、ハーネスのビレイを外し、
そのままドブ川に身を投げた。どぼーん。
無事にポールをキャッチしたところで、ふとあることを思い出した。
そういえば、郵便配達の不在票を持ってきていて、
山の麓にある郵便局で受け取ることになっていたんだった。
ドブ川に落ちちゃったし、このまま流れに乗って行けば麓まで行けるか。
どういう思考回路だとそういう発想に至るのかはよくわからなかったが、
そのまま悪臭漂うドブ川の流れに乗り、麓の郵便局に辿り着いた。
郵便局に入るや否や、局員が顔をしかめる。
当たり前だ。ドブ川に飛び込んでずぶ濡れ状態の風体だからだ。
なるべく気にしないように配達物を受け取り、
そういえばATMでお金下ろせるな、とふと思い、
ATMで預金を下ろしてまたお山を登り始めた。
ところがかなりの時間が経過してから、
トレッキングポールをATMの脇に置き忘れていることに気が付いた。
携帯電話が通じたので郵便局に電話すると、
確かに預かっているが、あまりにドブ臭くて迷惑なので、
1時間以内に引き取りにこなければ棄てます、などと冷たいことを言う。
仕方がないので、近くの灌木に支点を取り、
大急ぎで懸垂下降してまたドブ川に飛び込み、
水流に身を任せて麓の郵便局まで下りた。
2度にわたってドブ川に浸かっていたせいか、
周囲にまき散らしている悪臭はそれはひどいものだったらしく、
焚火で使う大型のトングとマジックハンドで間合いを延長するなどという、
とんでもなく手の込んだ、かつ器用な方法で返された。
この扱いに若干消沈しながら郵便局を後にし、
トレッキングポールを手に再三お山に登り始めた。
しかし。。。二度あることは三度ある。
またしても手を滑らせて下のドブ川にポールを落としてしまったのだ。
うんざりしながら再び支点をセットして懸垂下降。
3度目のドブ川への下降で気持ちが緩んでいたのだろう、
バックアップがいい加減だったようで、
ブレーキも効かずにするすると滑って止まらなくなり、
そのまま勢いよくドブ川に落下してしまった。
どぼーん。
グラウンドフォールならぬ、3度目のドブ川ダイヴ。
もはやドブ川に慣れ過ぎてしまったのか、
自分の鼻がいかなるにおいも感じられなくなっていることに気が付いた。
ぼんやりと天を仰ぎ、もうどうにでもなれという気持ちで
ドブ川の流れに身を任せた。。。
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昨夜、3度もドブ川に落ちる夢を見た。
朝、悪夢から目覚めたら羽毛布団が完全にはだけており、
若干風邪気味になった。。。もう治ったけど。
※上記は夢を文字化したもの、つまりフィクションです。
ありがとうございました。夢のお話し、とても面白かったです!
こんばんは。コメントありがとうございます。
このようなお粗末な日記で、恐縮でございます。。。
少年時代にこの夢を見ていたら、
間違いなくおねしy。。。(笑)
まさかの夢オチw
まさかまさかと思いながら読んじゃいました。
新しい日記のスタイルですね(-∀・)b
こんばんは。コメントありがとうございます。
朝、目覚めた時、夢オチでよかったと心から思いました(笑)。
リアリティ溢れる夢を見ると、夢と現実が曖昧になっちゃいますね。
あはは。。
よほどドブが好きなんですね(笑
こんにちは。
現実世界では好きなつもりなど全くないのですが、
潜在意識の中ではドブ川で泳いでみたいと
思っているのかもしれません。。。。
そういや、子どもの頃、近所のドブ川で
よく下水管に入って遊んでたな。。。
三つ子の魂。。。?
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