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まだ3回目で知名度もそれほど高くないレースですが、コースのサーフィス、天候、累計標高差などのコンディションは過酷で、昨年の100マイル(約160km)レースの完走率は40%程度と、有名なレースである信越五岳と遜色ありません。
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トレラン救護と言いますと、医師、看護師、救急救命士の出番が多いです。信越五岳やUTMFなどの規模の大きい大会ですと、移動救護と言って、彼ら/彼女らがチームを組んでルート上で選手たちの救護を行うこともあります(DEEP JAPANでは移動救護はなし)。
また、最後尾の選手の管理やペーサーとして「スイーパー」というスタッフがいますが、そういう方が救護的な役割を担うこともあります。
私自身は理学療法士ですので、現場で救護的な役割を果たすことはあまりありませんが、野外救命の講習を修了していますので、ファーストエイドの対応をすることはあります。また、整形外科的な評価を行うことができますので、外傷等のアセスメントをすることもあります。
とはいえ、実際に選手の体調変化の対応を主導するのはやはり看護師ですし、諸々の医療的判断を行うのは医師ですので、それぞれの職種で役割や強みは異なります。今回、私が担当したエイドステーションには、経験豊富な医師や看護師がおりましたので、適度な緊張感と安心感を持ちながら関わることができました。
この大会の救護に入るのは3回目ですが、今回は初めてエイドでコンディショニングを担当しました。エイドで休息する選手たちの求めに応じて、ストレッチングや手技的な対応を行うものです。
大会前の医療スタッフミーティングで医療リーダー(医師)やボランティアリーダーからその許可をもらっていたこと、エイド内でボランティアリーダーが「どんどんやって!宝の持ち腐れになっちゃうから!」と後押ししてくれました。
私は普段、病院で勤務していますので、リハビリ対象者の大半がご高齢の方であり、アスリートの肉体に触れることは稀です。今回、アスリートの方々のコンディショニングを実施する機会を得て、リハビリ職のトレラン救護への関わり方のヒントを得られたように思います。
また、同じエイドに偶然、ベテランのアスレティックトレーナーの方もいらっしゃいましたので、その方と二手に分かれてコンディショニングを行いました。
規模の大きい、歴史がある大会ですと、色んな意味で体制が固まっており、リハ職等が関わっていくことが難しいかもしれません。しかし、まだ3年目で手探り状態であるが故に、逆にいろんなことにトライできる環境でもあると感じています。
こうしたところで実績を積みながら、山に関わる医療職の真の意味での多職種協業の実現ができるよう、今後も尽力していきたいと思います。
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