前後11年

11年乗ってきたクルマを、
3月30日限りで手放すことに決めました。
そして、決めた途端に飛び石がぶち当たり、
フロントガラスにヒビが入りました。

先週の大雪の中、40kmほど走ったら、
ヒビは運転席の端から助手席の端近くまで伸びました。
こういうのはよくある話で、
手放そうとすると何かしらの不具合が起きるんだな。
おめー、手放すんじゃねーよ！というシュプレヒコールに聞こえます。

ねえ、そりゃぼくだって乗り続けたい気持ちはある。
けど、きみの維持にお金をかけるよりも優先度の高い項目ができた。
きみの気持ちはよく分かるんだけど、
そこんとこをどうか慮ってくれないか。

ここ2週の大雪の中、
クルマは十二分に力を発揮してくれました。
フルタイム4WD、スタッドレスタイヤ装着、そしてMT車。
慎重に運転すれば、それにきっちり応えてくれ、
安全確実に移動ができました。
そういうクルマを手放すのは、そりゃ惜しい。
何しろ、初めて買った新車ですから、
無垢の状態から11年分のいろんな思い出が詰まってる。
あのことや、このことや、そのことや・・・。

まあその思い出たちは、自分の心の中に仕舞いなおすことにしましょう。
これまでの11年間の甘くて苦い思い出に浸ることより、
これからの11年間をどう過ごすかについて考えるほうがずっと大事だもんね。

不惑と言われる40まであと2年ほどです。
不惑の境地に達しているかどうかはわかりませんが、
この道を進もう、という意志を抱き、
そこに向かって進む自分ではいられるはずです。

ところで、不惑40はよく知られてるけど、
50は論語で何というのでしょう。
50は、知命。
孔子曰く、
五十にして天命を知る。

これから11年経ったら、もう50間際です。

クルマを買った27歳の春。
クルマを手放す38歳の春。
そしてそれから11年後の49歳は、数えで50歳です。
我、天命を知ったり、と胸を張って言える時間を過ごしたいものです。