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いよいよ雲行きが怪しくなってきた、勝手に小走りになってしまう、急勾配もなんのその、ぜいぜい、はあはあ30分ほど行くと峰の頂上に出た、あっ、赤いバンダナした人を発見(後ろ頭)、こんな天気にわざわざ山登りしにくるんだから相当な変わり者なんだろーな、どんな顔してるか見てやろうと思い目に全神経を集中させ、ゆっくり近ずく。頂上なので突風が吹いているにもかかわらずその人は微動だにしない。それもそのはず人ではなくお坊さんだった、いやちがうお地蔵さんだった。心の中でお地蔵さんに会釈し先を急いだ。進むにつれ整備された道になってきた、歩きやすいがなんか物たりない。異常な急勾配がこれでもかとつづき、心臓が爆発しそうになると、ふざけんなよ〜早く終われよ〜と思うのに。空を見るといつ悪魔の大王がおりてきてもおかしくない状態。とそのとき向こうから本物の人が向かってきた、顔面だけをを傘でガードしながら。雨は降っているしお互い変わり物なので無表情スーパードライ挨拶で済ませる。たぶんこっちが挨拶しなかったら無言のすれ違いだったろーな。そんな感じの”こんにちわ”だった。先は長いし顔だけガードおじさんにも負けてられないので先を急いだ。
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