俺は別荘でのんびりくつろいでいる自分を想像しながらひたすら歩いた、すると建物が目にはいった、何だこれは、あれっ別荘!時計を見ると一時間もたっていない、あの看板はなんだったんだ、おどし?ん〜。
この角度で別荘を見たのは初めてで一瞬わからなかった。とにかく無事着いて良かった。すぐに中に入りバッグを下ろしぬれた服を投げ捨て(捨ててませんよ)乾いた服にすばやく着替え、なれた手つきで昼ごはんの準備をする、と言ってもお湯を沸かすだけ。湯が沸くまで風呂場マットを敷き詰め手足をおもいっきりのばして寝転ぶ、”ふぅ〜”なんとも言えない極楽気分。がんばって歩いてきて良かったな〜。しかし極楽気分は2分で終了した。お客さんが来たのだ、すばやく立ち上がり残りの風呂マットを差し出す。このお客さん体から蒸気を行き追いよく出していた。俺はカップラーメンお父さんはパンを食べながら登山用品話で盛り上がる、するとそこにもう一人お客さんが現れた、もう残りの風呂マットはないので自分のマットを差し出した。しかし無視され違う所に腰掛けた。そして無言でうどん(すする音と七味唐辛子の小瓶で推測しました)をぐつぐつ煮はじめた。この空間に息苦しさを感じたのか蒸気お父さんは食事もそこそこに切上げ、好日山荘で買ったと思われるカッパを身にまとい何も言わず雨の中、出て行ってしまった。そして残された俺とうどんお父さん。がんばって話しかけるが会話がつづかず気まずい音楽が流れはじめてきた、どうせここにいてもくつろげない。俺も出よう。荷物を片っ端からザックに押し込め、カッパを着込み右手にストックを握り締めうどんお父さんにさよならをして、オアシスを出た。とうとう空が荒れ始めたが、カッパは着てるし道は知ってるし腹は満腹だし気にはならなかった。前回はこけたのでゆっくりゆっくり下った。予定どうり30分ほどで下界に着き、車の中で満足感に浸りながらコーヒーを飲みゆっくりと家路に向かった。 今日改めてわかった事、気まずさに弱い自分。今日失った物ストックの先端(今日は絶対ころばねーぞと意気込み一刺し一刺し力強く突き刺して下っていた、きずいた時にはボルトがむき出しになっていた〜)、今日得たものお金では絶対買えない満足感 !
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