![]() |
![]() |
沢入登山口から登り、山彦荘を経由しお花畑→分岐を岩場コースで入笠山山頂へ。
沢山のゴンドラから来る軽装の方々の中で逆に浮いた存在にも見えるうちらだった。
ワンちゃん連れの夫婦を記念撮影し、少し仲良く話すなど気持ち良い時間を過ごした。
30分の休憩をしたあとに別の迂回ルートで下山して、分岐点手前で倒れてる人を発見。
それは山頂でワンちゃん連れの夫婦の旦那さんでした!
奥さんは下に救助要請を掛けていたみたいだったので、とりあえずアクエリアスを一本渡しマナスル山荘まで下山して、山荘の人に事情を説明したあとにかき氷を食べながら待機。
すると救急車が到着したと同時に僕が現地まで救助隊を案内し、他の一人の男性も動向すると言ってくれて現場に向かう。
現地に辿り着くと何回か吐いた跡が残る旦那さんと、それを心配しているワンちゃんが助けを求めて吠えまくる。
奥さんに聞くと、どうやら湿った土で足を滑らせて露出してある岩に後頭部を打ち付けた脳震盪が原因みたいだった。
駆けつけた一人に内科の女医さんが居てくれたのは凄く心強かった。
頭を打ち付けて寒気もあり吐き気もあるみたいなのでヘリを要請。
マナスル山荘までは距離は短いが、それなりの急坂はあるので地上での移動はお勧め出来ないのだ。
無事にヘリで運ばれてホッとしました。
その間、僕ともう一人の男性はただそこに居たわけではなく、奥さんとワンちゃんを安心させること、奥さんがこれからどう行動すべきか等の話し合い、そしてヘリでの吊り上げの際に登山者が近寄らないように案内して足止めするなど、決して無意味な時間をすごした訳ではないと思っています。
本当にマナスル山荘からもう一人来てくれた男性に物凄く感謝している次第です。
さて、この遭難についての原因と対策になります。
登山者の我々からは同意見にはなってしまいますが、やはりゴンドラでワープして僅かな登りで登頂出来てしまう観光登山として、軽装備で来てしまう事だということです。
実際に遭難者は小さいリュックサックにスニーカー、そして半袖といったものです。
その人だけでなく、そこにいた大半の人がそんな感じで、ひどい人はトートバッグとか(笑)
遭難した原因が転倒による後頭部の打ち付けは背中に守るものがないからです。
うちら登山者は登山用のザックを背負っており、それは転倒の際に頭を守ってくれる役割も果たしています。
靴もトレッキングシューズでも滑る時はしょっちゅうなのですからスニーカーだったらもっとでしょうし、岩場での着地の際には破れる可能性だってあります。
しかし安易に登頂出来るからと言ってもそこは標高1900m峰の南アルプスです。
急登に加えザレや岩場、湿った土の滑りやすい箇所もあり、しかも天候の急変も普通です。
決して安易な装備で来てほしくないのです。
それと、登山に慣れているうちら登山者も里山登りにそういった装備で行く人は少なくないと思います。
いくら標高が低い山でも『万が一』と言うのは付き物なので、必ずトレッキングシューズ、ザックだけでもしっかり装備しましょう。
登山歴13年経ちますが、今一度初心に帰って自分の登山を改める良いきっかけになりました。
そして遭難者への誹謗や中傷等は絶対にやめてください。
何も為になりませんし得にもなりません。
どうしたら遭難しないかを教えて上げる事や山の注意点、山の楽しさ等をその人に教えて上げるくらいの心の広さを持つほうが、自分にとっても良いと思いますよ。
長文失礼しました。
コメントありがとうございます。
話したときに良い方だったのもあったので余計に放っておくことは出来なかったのです。
何よりもあれ以上悪くなる前に助かって良かったと思っています。
はい、これからも元気で楽しく登山をしていきます😊
はじめまして。
救助のお手伝い以上の対処、お疲れ様でした。
山行中のちょっとした違和感は自然界にだけではなく他のハイカーに対しても必要なのだと学ばせてもらいました。
私自身は里山低山専門ですが、どんな山でも自然界には変わりなく、安全な山歩きをしてほしいものですね。
よいお話をありがとうございました。
こんにちは、こちらこそ初めまして。
違和感を感じれるのは、自分がしっかり必要な装備をし、登山に対するマナーやモラルを守ってこそだと思うのですね。
里山低山でも遭難の可能性は充分にあり、熱中症、ハチ刺され、濡れた石段、思わぬ岩場などなど注意する事は沢山あります。
どんな山でも『侮るべからず』を忘れずにですね😊
最後まで読んで頂きありがとうございます。
実は私、先日、下山中に足を滑らせて骨折してしまいました。
幸い避難小屋の近くで消防署にも連絡ついたのですが、人生初めての出来事、思わず大泣きしてしまいました。すると通りかかりの登山者の方が、心配して下さって、救助ヘリが来るまで一緒に待機して下さいました。
お名前を聞きそびれてましたが、本当にありがたかったです。 かづたんさんのような、心の広い方なんでしょうね。ありがとうございました。
いえいえ、僕はあの状況を見て放っておくことは出来ないんです。
骨折ですか、お気の毒です。
心優しい登山者さんが居てくれた事による早めの救助が出来たことの文章に僕もホッとしました。
本当にこういう救助をしたい理由は一分一秒でも助かってほしいという気持ちからで、見返りが欲しい訳でもないので、だからその人も僕も名前等は一切伝えてません。
いち早く笑って過ごせて元気に山に戻ってきて欲しいという気持ちです。
骨折のリハビリ、時間は掛かってると思いますが、頑張って治して元気に復活してきてくださいね😊
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する