もちろん最初はアルミパイプタイプのワカンを使っていた。高校の登山部時代もそうだったから。ちなみに木のわかんは使ったこと無いです。
でも履いて歩いて分かる。
浮力が全っ然足りない。
スノーシューを使ったことも当然あって、あれはあれで勾配のきつい下り坂では役に立たないどころか危険だし、重いので使うのをやめた。
とはいえ雪を面で捉えるので、浮力はそりゃもう文句なかった。
その感覚と比較するのは酷だけど、それでもアルミワカンの浮力の無さはもうちょっと改善の余地があるのではないだろうか。
そこで別のわかんを試してみて、良い感じだったのがスーパーカンジキ。
http://www.vertex-corp.co.jp/asset/pdf/04_202302.pdf
これはアルミワカンよりも浮力が得られたので歩きやすかった。(商品としての完成度は低いよ)
*
ここで一度考察するに、
アルミワカン → 丸○断面
スーパーカンジキ → 山∧断面
なので、この違いが一番影響している。
雪という柔らかい面に対して、
○断面だと、点接触から始まり鋭角に沈んでいくのに対し、
∧断面だと、(結果的に)水平に沈んでいく線接触となる。
∧の底面をも塞いで△断面にしても良いとは思うけど、そこまですると重量もコストもかさむでしょうしね。
ただこのスーパーカンジキ、寸法を見ると分かるのですが、
アルミワカンが全長440〜450mm程度なのに対して
スーパーカンジキの全長は345mm程度しかありません。
体重を支える周面積(周長)が少なすぎるのです。
それもあってアイゼンとの併用は不可だし、なにより靴底の全長が29cmくらいまでしか対応しません。ゴツめの靴だと足サイズ26.0cmあたりが限界じゃないかな。
あとスパイクピンはしょぼくて役に立たないし、ベルトは摩擦が足りなくてすぐ緩むしで、ユーザーに対して色々と工夫を求められるのもうんざり。
*
ということで、必要な要素というかエッセンスは分かった(気がする)ので、この知見を元に私は自分でかんじきを設計することにしました。
続きは次回の日記で。↓
https://www.yamareco.com/modules/diary/20807-detail-316575
*
5歳の息子用にプラスチックカンジキ あゆむくん
https://www.yamaken-kogyo.com/product/outdoor/aym/
を買ったけどこれはまだ未使用。
断面形状から察するにこれも良さそうではあるけど、大人の体重を支えるにはやはり周長が足りない。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する