![]() |
![]() |
![]() |
https://www.yamareco.com/modules/diary/20807-detail-316449
そして世の中にないのであれば作るしかないよね。
てことで設計編。
*
私がかんじきに求める要素として、
【土踏まずを回転軸に、かんじきが前後に回転すること】
が大事だと思っていて譲れないところです。
これは特に急斜面の下りで重要で、スノーシューの様に前足を軸に回転してかかとが浮くのでは下り坂に対応できず、足首が斜面と平行の角度で固定されて危険なんです。
雪山登山の歩行で重要なのは、足裏の角度が常に水平であること です。
その為のキックステップです。
そう、私はキックステップを重要視したいのです。
【サイズ】
外寸や内寸は既存のアルミワカンを参考に、私の家族がそれぞれ使いやすいように
・男性用 ・女性〜ジュニア用 ・キッズ(幼児)用
と3種類作ることにしました。
特に幼児向けの登山用かんじきなんて世の中にあるわけがないので、この事がそもそも作るきっかけでした。
【強度】
既存のアルミワカンはt1.0mm、φ19mm前後のアルミパイプのようでした。
○断面だと肉厚が薄くても強度が出せますが、今回は∧断面を採用するので変形しない考慮が必要。
ホームセンターで手に取って捻ったりしてみながら、強度と最小限の厚みを検討した結果t2.0mmのLアングルで作ることにしました。
足を乗せる部分のフラットバーは強度が出しづらいので肉厚でカバー。t4.0mmを採用です。
【素材】
コストを抑えるために汎用性のある規格品で、かつ、溶接性の容易なものを選ぶ必要があります。
LアングルはA6063の生地材。アルマイト処理品は溶接性が悪くなりますので選んじゃだめです。
MISUMI(ミスミ) 等辺アングル
https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/110310346139/?HissuCode=A6063-AN-2X20X20-L2000-T2-38
平板は少しでも強度を稼ぎたいので、少し値は張るけど5000番台を採用。
モノタロウ アルミ(A5083)切板 厚さ4mm
https://www.monotaro.com/p/8920/9626/
【重量】
使用材料とアルミの比重を掛けて重量を概算すると、概ね既存のアルミワカンと変わらない、片足400〜500g程度に落ち着きそうです。
【固定】
ベルトを使うかロープを使うか考えたけど、とりあえずφ5mmの登山用ナイロンロープを使ってやってみる。
締め付け・固定にはNiteizeのカムジャムを採用する。
Niteize カムジャム
https://www.niteize.jp/categories/4410271
【費用】
材料代と鉄工所外注での溶接費用合わせると、1足(ペア)で1万円は超える見込み。想定内。
*
以上のアイデアをまとめてJW_CADで設計。私は住宅屋さんなので設計も仕事。CADが使えるのは色々と活かせていいですね。
てことで設計図を持って地元の鉄工所に発注。
今は忙しいから12月下旬に出来るかどうかというところ。
今月に間に合うならそれでいいや。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する