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今回の後半では実際の商品をディテールを交えながら紹介していきます。
長文ですので、あらかじめすみません。
■ポンチョの種類
雨具としてのポンチョを検索すると山のようにヒットしますが、形状としては大きく3つくらいに絞られます。
イ:広げた時に体に羽織る部分が四角形になるタイプ
ロ: 〃 半円形になるタイプ
ハ:袖が独立している、レインコート形状のタイプ
Google画像検索「ポンチョ アウトドア」
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A7%E3%80%80%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%89%E3%82%A2&lr=lang_ja&hl=ja&tbs=lr:lang_1ja&tbm=isch
順番にみていきましょう。
『イ:広げた時に体に羽織る部分が四角形になるタイプ』(画像1枚目)
一般にレインポンチョとして多く出回っているのはこのタイプで、市場のほぼ7割近くを占めている感じです。私も最初このタイプを買いました。
写真ではちょっと分かりづらいですが、腕を出した時に肘より先の部分が露出してしまうのがこのタイプの難点です。
また多くの方がポンチョの欠点として指摘するとおり、ただ上から被せているだけなので風の煽りをもろに受け、また、歩いてる時のバサツキも大きいです。
ついでに、この四角形タイプは物によってはタープやシートとしての機能を合わせ持っている物もありますが、大概は実践向きではなくほぼ無駄です。
そんな蛇足なことしないでもっと雨具としての基本性能を追求して欲しいところです。
でも、山以外で使う分にはかなり高性能だと思います。
私も雨の日の軽作業には大活躍です。
『ロ:広げた時に体に羽織る部分が半円形になるタイプ』
イのタイプと似ていますが違いは身頃の形状で、腕を出すことができず本当に上から被るだけになります。(商品によって腕を出せるタイプも有り)
それにより四角形タイプより風の影響を受けやすく、山用で使うにはあまり向きません。
この形状のタイプはポンチョではなく「ケープ」という名称で売られている事も多いようです。
見た目のシルエットがかわいいため、女性的な印象がありますね。
山中でトイレする時に勧められているのも見かけますが、うまくしないと裾を汚物に引っ掛ける危険性も高いようです。。。コワッ
『ハ:袖が独立している、レインコート形状のタイプ』
形状だけ見るともはやレインコートと何が違うのかと言いたい所ですが、背中側の丈が長くなっていてザックを背負っていても被れるので、かろうじてポンチョとして呼ぶようです。(そういう定義?)
山で積極的に使うならこのタイプです。
市場で売られている種類は少ないので自ずと限られてきますが、、、私が購入して使った2つの商品を紹介します。
「ハ−1:Hilleberg Bivanorak (ヒルバーグ ビバノラック)」
スウェーデンのテントメーカー、ヒルバーグから出ている多用途ビバークサックです。
三通りの使い道が出来、1.ビビィサック、2.シュラフカバー、そして、3.ポンチョです。
機能説明についてはMoonlightGearさんのページがとても参考になるのでアドレスを貼らせて頂きます。 使用シーンの写真をご覧下さい。
→ http://moonlight-gear.com/?pid=44944626
ビバノラックの良いところは、裾を内側に折り返して腰で縛ることによって足さばきのいいロングコート状になるところです。
これならほぼ足元までカバーすることが出来、下から風で煽られるほど無駄な広がりもなく、加えて素材も透湿防水素材と完璧なスペックです。
結構なお値段でしたが、これは!と確信して購入しました。
ですが一度使って中古市場に流しました。
身長176cm、体重65kgの私の体型ではあまりに尺が余りすぎてダボダボすぎました。
これは・・・もっと背高でガチムチ体型な人向きかなと思いました。
でも、シュラフカバーも兼ねているので大きめなのは致し方ない部分もあります。
多機能を持たせた兼用品はこういう部分が不利ですね。
「ハー2:キャラバン エアリファイン ライト・レインポンチョ_II」
http://www.caravan-web.com/caravan/rain/0101801.html
ビバノラックの失敗を経て、それでもポンチョの可能性を追求したく、世界中の商品を調べ回った結果、私なりに辿り着いた現状の最適解がコレです。
数ある山用のレインポンチョの中で、設計段階から最もまじめに作られていると感じる作品です。
○フード形状がジャケットタイプのそれと同様、つばが付いていて目深さの調整が可能。口元のガード範囲もそこそこ深い。
○身頃の両脇に独立したポケットを装備。
☆腰下で絞れるコードが内蔵。 ポケットの中から引っ張るため余ったコードがぶらぶらしない。
○もともと換気性の良いポンチョなのに、透湿防水素材 (耐水圧:10,000mm以上,透湿性:3,000〜5,000/m2/24h)なのでなおさら安心。
身長176cm,体重65kgの私の体型でLサイズを着用していますが、腕の長さが若干余り気味です。他部分はベストサイズ。(画像2枚目)
大きなザックでも使いたい場合は一つ上のサイズを選ぶといいかもしれません。
そして☆印の部分、この絞りコードが先述のビバノラック同様、従来のレインポンチョの弱点である風の吹き込みやはためきを克服してくれています。
(画像では紐を絞っていないのでダボッとしています。)
それにプラスして、前半の最後で書いたレインチャップス(画像3枚目)。
これを装備することで雨具としての構成を完璧にします。
普通のレインパンツでももちろんいいのですが、チャップスは下腹部まわりの素材がない分軽量ですし、足さばきがパンツより抜群にいいのです。
最後に 〜材質について補足〜
繊維の密度を示すデニールは、このポンチョは70デニールと結構丈夫です。
何と比較するのが良いかわかりませんが、とりあえずモンベルのストームクルーザーのジャケット表地は30デニールです。
このポンチョでも多少の藪歩きくらいは平気でこなすでしょう。
まとめる力がなく、長々と失礼しました。 我ながらクドいです。

おはようございます
ちょうど・・山行で雨にたたられて・・
わたしのは、某日本メーカーのもの。
はじめて使用してちょいと戸惑いましたが・・
これは、いわゆる上からボソっとかぶる形です
すると、足元が見えないので、後退姿勢での岩の下りが難点でした。
わたしは、これからセパレートですね・・
でわでわ
ukiponさん今晩はです。楽しみにしていました後半
実は通常のセパレートタイプの雨具もそうなのですが、意外と足・手元と頭が弱点と経験上感じています。
これを補完するとなると、頭は傘かフルフェイスのヘルメット、手元はキッチンで使うゴム手袋、足元はやはり長靴となります。この姿は既に登山スタイルを通り越して、ふふふふ・・・何を隠そうオフロードバイク乗りの格好です。
さて話を戻して、実はポンチョを購入する算段をしていましたので、三番目のお薦めかその類似を探してみようと思います。有難うございました。最後ですがシリーズをヤマノートへまとめて頂くと宜しかもしれませんね。
コメント頂きありがとうございます。
今回の日記は決してセパレートタイプよりポンチョを無条件に勧めようという意図はなく、でもポンチョにも意外とこれだけ良いところもあるよとお伝えできればという程度の認識です。
そういう意味では、タイトルにある通り「ポンチョ推し」ですので、公平な目線で見ていないようなところが(意図的に)少々含まれている部分もあります。
それにあくまで少数派の一意見ですので、ヤマノートのような知識共有の場への掲載は考えてはおりません。。。
それはそうと、大型ザック対応となるとさらに条件が厳しくなりますね。
改めて今調べてみましたが、唯一写真で見る限りいけそうなのがケシュアのForclaz 900でしょうか…。
http://www.naturum.co.jp/item/8000582.html
情報が少なすぎて構造の細部が読み取れませんが、写真を見る限り50L〜60Lくらいはいけそうです。
でも残念なことにL/XLサイズが売り切れです。
本国のメーカーサイトでもカタログ落ちしているのでもう生産していないっぽいですね…。
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