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2008年09月12日 16:14北アルプス全体に公開

北穂高岳登山2008.8.9.〜12.(3泊4日) part.3

((part.2より続く↓)) 

 8月11日(月)

早朝・・・でもないか、5時起床!
外へ出てみると、既に出発して行くパーティーが何組か居た。
こちらはピストンということもあり、7時出発として朝食を済
ませて行くことに。
涸沢から出発する時、人の列が奥穂へ涸沢岳へ北穂へと続い
ていた。見上げると空は雲一つ無く、快適な登頂を約束して
くれているように思えた。

テント場を通過して、涸沢小屋横のヘリポート傍から登り始
める。取り付きから一気に高度を上げて行く階段状の急登の
始まりだ。
ひとしきり登り切ると左に折れて、低木が中心のジグザグの
山道に入る。足許には、野生の熟したばかりのイチゴとブル
ーベリーがたわわに生っている。
一口食すと、甘味より酸味の方がキツいワイルドな味に顔が
ほころぶ。時々、野鳥が横切っては鳴き声が遠ざかって行く。
低木の地帯を抜けると、ゴロゴロと大岩だらけの地帯に入る。
ここだけを見ると、蓼科山頂直下の岩場を彷彿とさせる。
登りは良いが、下りはキツい道。時々ぐらつく岩もあって慎
重に歩を進める。
そこを通過すると、小石混じりの砂地の急坂に。
滑ると一気にカールを落ちて行きそうな感覚になる。
と、目の前に鎖の着いた岩盤と長い鉄梯子が現れる。
ここでは、下る人と交互に声を掛け合いながら慎重に通過す
る。最初の難関を通過すると、ずっと先を歩いていたカミさ
んが休憩していた。

いつものことだが、二人でスタートしても徐々に離される。
少し行った先で小休止してこちらが到着するのを待っている。
私が極端に遅い足取りのため、二人の登山はいつもそんな感
じだ。MAP上に記載された目安的な登頂時間に1時間につき+
10分というのがいつもの私の足取りだ。彼女の方は、−10分
くらいか。
長い距離を歩く時、さすがに体が冷え切ってしまうので、先
に進むよう申し合わせているが、今回は彼女も病み上がり。
あまり差が出来なかったようだ。

ここからは、岩場の通過がメインの山道に入る。所々に梯子
や鎖が出て道を阻む。最初の長い梯子と鎖で、一気に北穂へ
続く尾根へ上がって来たのだ。当然更なる急登が待っている。
この辺で丁度半分くらいというところだ。
遂に山頂へ続く道標が見えて来た。左へ行く道は、涸沢岳を
経て奥穂へと通じる道。右へ行く道は、目指す北穂高岳山頂
を経て槍ヶ岳方面へと続く道。山頂はもう目の前だ!
さすがにペースダウンした自分と違い、少しずつハイペース
になって行ったカミさんは、山頂からこちらを見つけて手を
振っている。随分と差がついてしまった・・・。
私もやっと最後の雪渓通過の後、山頂へ登り詰めることが出
来た。
天気が良く、遠く槍ヶ岳が雲をまとわずにすっきりとした姿
を見せてくれていた。

北穂高岳3,106mリベンジ登頂成功!!ヤッタ〜!!

記念撮影の後、北穂高小屋にてカレーとラーメンで食事し、
冷えた飲み物を頂く。同じようなペースで登って来ていた
ご夫婦とも祝杯を挙げた。
同じテーブルについたテン泊の若者は、「カレー旨そうで
すね!でもやっぱりこっちを頼んじゃいました!」と笑顔
でビールをぐいぐいと空けていた。
その気持ち、判るよ(笑)。

40分程休憩時間を取ったので、そろそろ下ろうと重い腰を
上げる。
下りでは更に慎重に歩く。あまり夕方に近くなると天候が
崩れるだろうが、滑るのはもっと怖い。ゆっくり確実に下
って行く。結構時間がかかり涸沢に下り立ったのは15:30
とちょっと遅め。
この30分後、一昨日・昨日と同じように雨が降り出した。
屋根つきの売店前のテーブルに腰を下ろし、登頂記念に
ビールを飲る。旨いぞビール!
北穂高小屋で会った若者の煽る姿を思い出していた。
カミさんも水で乾杯(彼女は飲めないので)した。
長い登頂の一日が終わった。

((part.4/最終章へ続く↓))
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