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一人で秋の巻機山に登りました。風に波打つ金色の草原に目を見張り、秋空の下誰もいない山頂を満喫して避難小屋の脇にツェルトを張り明かした夜。
夜半からの雨ですっかり濡れてしまい翌朝、井戸尾根を駆け降りるとバスの時間までかなりありました。
古い記憶で判然としないのですが近くに食堂(民宿?)があって暖かい山菜蕎麦を食べたのです。ずぶ濡れの私を見て店のおばさんが「うちのお父さんのだけどシャツが乾くまで着てなさい」と殆ど無理やり脱がされてしまいました。ほんとは寒くて有り難かったのです。
なんとお礼を言ってバスに乗ったのか覚えていません。そのお店が何処にあったのかも記憶に定かではありません。
その後何度か巻機に行く機会がありましたが一度も寄る機会がなく、何十年も経ってしまいました。
良い時代だったのでしょうか。まるで夢の中のような遠い記憶です。
素敵な想い出、お裾分けありがとうございます。
温かい気分になりました。
清水集落で食べた山菜だらけ蕎麦は衝撃的でした。山菜が尋常でない量でしたね。
その昔は不自由や不合理はたくさんありましたが半面、おおらかで何事にも許容範囲があったと思います。
駅の待合にシュラフで寝て一番バスを待ったり、冬季通行止めの林道を地元のタクシー会社がゲートを管理していて登山口まで乗せてくれたりとか(もう時効か?)
多少ルールを逸脱しても誰かの迷惑にならない限り大目に見ていましたよね。
変わらないのは山里の方々の人情や優しさばかりです。
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