淀川登山口〜淀川小屋(泊)〜花之江河〜投石岳〜宮之浦岳〜永田岳〜鹿之沢小屋(泊)〜永田岳〜小高塚岳〜縄文杉〜ウィルソン株〜大株歩道入り口〜トロッコ軌道〜楠川分れ〜辻峠(泊)〜白谷雲水峡入り口
急行かいもん号に乗車、西鹿児島駅下車。バスで鹿児島港へ行き、種子島経由屋久島行きフェリー乗船、鹿児島湾を過ぎて開聞岳、佐多岬を見て、黒潮の流れに入って行くと明らかに“潮の色”が違う。群青色とはこういう物かと感激した。トビウオが海面を滑空するのに興奮したりして安房港下船。タクシーで淀川登山口まで行く。
淀川登山口から小一時間ほどで淀川小屋に着く。古い小屋で中は湿気ており、板張りの上にテントを張った。フェリー乗り場で買ってきた“さつま揚げ”を肴に一杯やり、早めに寝る。
吊り橋を渡り、花之江河へと高度を上げていく。花之江河は高層湿原の水溜まりを避けるように丸太(たぶん、枯れ屋久杉)を敷いただけで、踏み外さないようにバランスを取りながら歩くのに苦労した。ヤクザサの中につけられた道を宮之浦岳を目指して進む。花崗岩の岩、岩、岩の連なりが大崩山を思い出させる。宮之浦岳山頂はガスで肌寒く、今日の泊地の鹿之沢小屋へ足早に歩を進める。この小屋も湿気ており、小屋内にテントを張る。遠くから鹿の声が聞こえてきた。(このコースのヤマレコを読むと、ロープ場があると書いてあるが、あったかな?) 「シャクナゲの花を見に来た」と淀川登山口までの運転手に言ったら、「5月初旬だと早過ぎ、花の見頃は下旬から」と言われたが、その通りだった。
ロウソク岩を左に見ながら永田岳へ登り返し、縄文杉へと続く稜線にでる。ヤクザサの中の稜線漫歩で小高塚岳を過ぎ、相当傷んでいる高塚小屋を横目に縄文杉に着く。楠の大木には見慣れていたが、それをも上回る大きさには圧倒された。縄文杉の裏側に回り込むと、記念に持ち帰るのか皮を剥ぎ取った跡が幾筋もあった。別れを惜しみ、後は下るのみ。大王杉によじ登ったりウイルソン株内の湧き水を補給したり(今も飲めるのだろうか)、鹿の親子と遭遇したりしながら大株歩道入り口に到着。トロッコ軌道(映画“スタンド・バイ・ミー”を観た時、ここの橋梁を思い出した)を楠川分れまで歩き、白谷雲水峡へ向い辻峠でテン泊。
鹿の鳴き声で起こされ、白谷雲水峡まで3日間を振り返りながら歩く。一息ついて麓へ最後の歩きを始めようとしていたら、施設の点検に来ていた電力会社の人が宮之浦まで車に乗せてくれた。お薦めの民宿に泊まり、魚料理と焼酎(たぶん、三岳)を堪能した。
宮之浦からフェリーに乗船、帰路についた。
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