徳網集落〜角楢小屋(泊)〜平岩山〜大朝日岳〜大朝日小屋(泊)〜竜門山〜狐穴小屋(泊)〜以東岳〜オツボ峰〜大鳥池〜大鳥集落(泊)
列車で日本海側を北上し米坂線小国駅で下車。食料買い出し後、バスに乗り徳網で下りる。
林道をしばらく歩き山道に入って行く。吊り橋が架かっていると聞いてはいたが、ワイヤーに小さな丸太が括り付けてあるだけとは知らなかった。それも2カ所とは。スリルを味わった後、今夜の泊地、角楢小屋に到着。山小屋というより猟師や山菜採りの出小屋を登山者に開放しているようだった。同宿した山形大生(2名)の一人がテンカラ釣りで釣ってきた、イワナのぶつ切りが入ったカレー汁をご馳走してくれた。
昨夜のカレー汁のお返しに、大朝日小屋へ差し入れに持って行くという1升瓶を1本担ぎ上げることにした。平岩山までの長〜い尾根歩き、大朝日岳への最後の登りはきつかったなあ。大朝日小屋管理人さんのご厚意で、山形大生とともに一緒に食事をする。差し入れの”高清水”は、あっという間に2本が空になった。寝がけに飲んだ”金玉水”も美味かったなあ。
管理人さん、山形大生の見送りを受け、金玉水で補給し次の泊地、狐穴小屋へ向う。今日の距離は短いので、高山植物を愛でながらのんびりと稜線漫歩を楽しむはずだったが、時折湧くガスで視界が悪く、早ばやと小屋に入る。昨夜の寝不足を取るため仮眠をとる。目覚めると、管理人さんの話相手にさせられる。夕飯に酒を酌み交わしながら、新しく“古寺鉱泉”の管理人となった方の地元での評判や“タキタロウ”や登山道の状況について話してくれた。明日の長丁場に備えて座を辞し、寝袋に潜り込んだ。
長丁場に備えしっかりと朝の腹拵えをし、以東岳からオツボ峰へ歩を進める。熊の敷皮みたいに見えると言う大鳥池は、太っちょのクマさんだった。大鳥池で、途中で摘んだ山菜入りラーメンで山行最後の食事を摂る。”タキタロウ”を狙っているのか池畔に数人の釣り人がいた。大鳥川に沿って大鳥登山口まで下る。さあ、大鳥集落まで、長〜い林道歩きが始まる。途中、”朝○屋”の送迎車に出会い、「今日、泊まるから乗せてくれ」と頼んだが、「予約していないからダメ」と、つれない返事だった。大鳥集落が見えてきた頃、例の車が土埃をあげて追い抜いて行った。旅館の夕飯が美味かったので、例の件は良しとしておこう。夕飯で相席になった客から「釣れましたか?」と聞かれ、「山歩きです。小国町から大朝日岳を越えて、ここまで歩いて来ました」と言うと、ビックリしていた。客はほとんど釣り人だった。
バスで鶴岡市へ出て、寝台列車に乗り、帰路についた。
趣味のフライフィッシングは、この山歩きで出会った山形大生が語ってくれた、テンカラ釣りが原点となっている。あの医学部生は、りっぱな医者になっているのだろうか。
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