北海道の山でのことですが、特別に希少な高山植物の植生の場所は立ち入り禁止とされています。条例を制定し、ホームページでその場所の地図を明示し、緯度経度も表示されています。ヒグマの生息地でもあるその山には、その花(淡い色)が咲く時期には警察官が潜んで検挙の体勢をとっています。そこに無断で入り込むのは明らかに犯罪行為です。
件の日記には「関西で『私有地・公有地への侵入規制」』ということで春のお花畑に侵入した登山者が現行犯逮捕されています、と書いています。法規の裏付けがあれば、ときと場合によってはあり得ることでしょう。そこが公有地であれば適正な手続が採られ、あるいは地権者等の意思表示がなされている場合などは規制に関わらず違法性を問われるでしょう。軽犯罪法に触れる行為で現行犯で逮捕される場合は、、よほど犯情が悪質なときと考えていいと思います。
「ならぬものはならぬ」というような話は、独裁国家でもあるまいし、マナーの話しとしての独り言であれば、この日本では自由な表現は権利として確立しているからいいのですが、人の自由を制約するには確固たる法令の根拠が必要です。ここは、何が訴追の理由なのか邦人が逮捕されても犯罪の要旨を明らかにせず、拘留し続ける国家が存在します。「ならぬこと」は「どの行為がどう法に抵触する」から「ならぬ」という社会でなくては、日々安心して暮らすことはできません。
「身の丈以上の難コース」にチャレンジするのを「安全の軽視」と断言するのもどんなものでしょう。登山をするうちにだんだんと(技術的にも)高みを目指したくなりました。一生歩くことはないだろうと思っていたジャンダルム、日高の山の縦走は身の丈を超えた苦しい登山でした。登山届を出した警察からは「だいじょうぶか」との安否確認の電話がありましたが、これらの登山が精神病質者、反社会性パーソナリティ障害者の行為と思う人は、その人が他人にとやかく言うのではなく単に自分が挑戦しなければいいだけのことです。
※ 画像1は立ち入りが禁止されているが許可を取った入山、2は登山者が稀な山の登山道脇、画像3は規制のない百名山の登山道脇でひょっこり出逢ったものです。
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