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2012年６月２，３日の二日間にわたって比婆山に登ってくる。比婆山には四季を通じ
て50回以上は登っているが、今年に入っては初めてだが、今回は高校生の登山大会に顔
を出した。
初日は熊野神社から竜王山を経て笹の尾根を下って六の原へ、そして二日目は六の原か
ら伊良谷、毛無山、出雲峠、出雲烏帽子山、御陵を経て越原越（おっぱらこえ）まで下っ
て出発点の六の原へと戻る反時計回りの周回コース。
広島県の大会であるがインターハイ予選を兼ねており、男子Ａ隊では修道卯高校昨年に
続き、女子D隊では基町高校が27年ぶりにそれぞれ優勝した。
参加チームは男子Ａ隊６チーム、女子D隊わずか３チームと数の上では少ないが、競
技そのものは過酷でかなり厳しい。
二日間ともまず最初に行われるのがタイムレース。男子は初日一人（四人で１チーム編
成）平均12�坩幣紊硫拱�を背負ってタイムを競い合う。スタート地点は熊野神社本殿の
少し奥にある木の鳥居でゴール地点は竜王山頂上手前の林道終点。普通に歩けば60分余
り。途中結構きつい斜面があるもののトップを争うチームはほとんど走って登る。
タイムレースが終わると最終目的地の六の原まで規定時間内に着かないと減点される。
またこの区間内には読図の審査があり、立木に掲げられた読図ポイントを事前に配布され
た地形図に記入する。
そして最終目的地に着くと、団体ならびに個人装備のチェックやら服装のチェック。
それが済むとテントの設営、大会によっては用意どんで一斉に張らす事もあるが今回はバ
ラバラであったが、いずれにしても設営後はペグの位置とか角度、張り綱の張り方などの
審査がある。そのほか炊事・気象・計画書・記録・医薬品などの審査があり、合計100点
満点とし高い順から順位を決め、今回優勝した修道高校はほぼ満点に近い99点。
いずれにしても今大会であらためて驚かされたのは２日目の男子のタイムレース。スタ
ートは六の原でゴールは伊良谷山を経由して毛無山の山頂。彼らが出発する前に同じコー
スを歩いたが96分もかかった。ところが優勝した修道高校はわずか33分足らずで登って
きたのだ。しかもこの日は一人あたり11�坩幣紊硫拱�を担いで、ずーと走り続けたとの
ことだった。いくら早くとも私が歩いた時間の半分位ではないかと予想していたのだがま
さか３分の１の時間で来るとは思いもよらず、まさに驚きそのものだった。
登山競技は観る者もほとんどいなくマイナーそのものであるが、これほどまで厳しい競
技は他にはあまり見られないのではないかと思った。
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