今日は某NPO法人総会で「丹沢山域における遭難事故事例から学ぶ」というタイトルで講演をして参りました。300人ほどの前で話すのは久しぶりでした。山野井泰史氏大阪講演の主催者挨拶時以来かなぁ。
捜索救助する側に立っての遭難対策や万が一遭難したときに何をすればよいのか、など時間内にすべてお伝えするのは難しいのですが、一つでも二つでも役に立つヒントが聴講者に気付いてもらえればありがたいですし、遭難事故の芽が一つでも二つでも潰されたのならうれしいです。
しかし日曜の横浜は大都会で田舎者には目が回りました。8年前までは住んでいたのにね。
kamog様、はじめまして。
塔ノ岳山頂から富士山方向の真下に拡がる複雑怪奇な山並みを眺めると、あそこに迷い混んだら…と想像力すると怖くなります。
バリエーションなどやらないハイカー野郎の杞憂なのかも知れませんが。
honestyさん、レスありがとうございます。
そうですね、怖いと思えることがとても大切なんだと思います。
最近の丹沢における遭難事故は決してバリエーションルート志向者や沢登り者ではなく
ハイカーさんが圧倒的に多いのが現状です。
その過半数は「道迷い」が原因となっています。
迷ってしまい警察等に救助要請し、なおかつそこを動かなかった方々は無傷か軽傷程度ですが
焦って動いてしまった方々は死亡または転落滑落等による重傷を負っている現状が
データ的にも明らかですね。
焦ってしまううちに日没が迫ってきて、植林帯(丹沢や奥多摩は多いですよね)に付けられた
主にピンクテープを登山道のコースサインと思い込み急斜面を沢に下りてしまう。
テープは何も登山者のためだけにあるのではなく、植林業者や電力会社のものも多数です。
山は登山者のためにだけあるのではないので。
なので登山を行うための基本技術である「地図読み力」はまず学習し習得しなければ
なりませんね。
GPSやアプリでは細かい地形を読むことに限界がありますし、何より「線」としての
登山しかできません。
山は「面」として捉えなければいけないのに、そういう基本を学習しないで来られる方が
何と多いことか。
登山は「娯楽」ではありません。トレーニングや基礎学習が必要な「スポーツ」とうことを
たくさんの志す人たちに認識してもらえればと思います。
説法じみて申し訳ありません。
ただ山と長く付き合っている者としてメディアも含めて最近の趨勢には溜息なものですから。
kamog様、御指導頂きありがとうございます。
私は赤テープ類を、かなり信用していたと自覚しております。
記述の内容、心して記憶にとどめたく思います。
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