2010年山行総括

2010年も12/30が山納めとなりました。
体調面、大怪我など大きな節目を迎えたのを契機に
脱サラして山の世界にドップリの数年目。
人並みに貰っていた会社時代と比べれば
そりゃ経済的な問題はあるものの
それでもどちらが幸福ですか？と聞かれれば
もちろん「今」と答えるでしょうね。
うやむやに切り離せなかったしがらみを
あっさりと切り捨てることも人生には必要なんだと
しみじみ感じている今日この頃。

さて2010年の山行は目標にしていた年間日数156日を達成。
月平均13日。
2009年が144日（月平均12日）だったから13日にしたという単純な理由。
内訳はクライミング63日、沢登り60日、その他積雪期登山、無雪期登山、
トレーニング、ハイキングも少々。
どのジャンルも総合的高みを目指すには、僕のような凡人には
このくらい日数を重ねないと進展の路はないのです。

量的には満足ですが、「自分自身の山」（すなわち質的）は残念ながら
満足できるものはあまりありませんでした。
夏の奥利根の沢は、今年残雪が多いことにより南アの沢に転進するも
前日から６年ぶりの発熱により現地で敢え無く辞退。
しかし生涯目標である「丹沢のすべての尾根と谷をトレースする」は
かなりの進歩が得られました。
一部を除き主要な沢は登りつくせたからです。
これで自分だけの『新・丹沢の谷110ルート』も書けるぞ！と
自己満足に浸れます。

また講習面では、上達したいという意思を持った受講者さんたちの
一助になれたかどうかわかりませんが
半数がリピーターさんなので、少なくとも半分の方々の支持は
得られたものと勝手に解釈しています。
しかしこの面での目標は一人一人の目標の一助になることですし
本来、体系的にしっかりしている山岳会等山岳団体のやるべきことを
未組織登山者に対して行うことです。
時として受講者さんに対して偉そうに登山の哲学のようなことを
伝えてはいるのですが、その先の具体的方向を見出さなければなりません。
また登山やハイキングの門戸を叩く初心者に対する山に対する考え方や講習を
伝えられる機会をもっと広げなくてはいけないとも思います。
これは今後の課題として試行錯誤していく必要があるでしょう。

2011年。
講習面の課題は前述のものとして
量的な面は今年並み、そして質的な面では大河源流遡行（４〜５級クラス）、
デシマルグレード5.12以上をＲＰ、丹沢で残っている沢と尾根のトレース
といったことを目標に、時間確保、コンセントレーション作り、日常生活
のトレーニングを今より一段高いレベルで実行していきたいです。

コメント

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RE: 2010年山行総括
kamogさん、おはようございます

>脱サラして山の世界にドップリの数年目。
え、まだ数年なんですか 、ずっと山ガイドをしておられるのかと思ってました！

花見以外でまた、会えることを期待しております、遭難でなくてね 良いお年をお迎えください！

jimson

一年間お疲れ様でした！
ヤマレコトップの「山行日数ランキング」にていつもkamogさんのお姿を想像しておりました。

今年は念願の内容の講習を受けさせて頂き、とても実りあるものとなりました
僕のような山岳会に属していない者には、本当にこのような講習が助かります。そして受けさせて頂いて分かるのが、内容が濃いです！kamogさんが受講生の育成に力を注いでいらっしゃるのが、ビンビンに伝わってきました（←僕の場合、伝わりすぎて顔面蒼白となる場面もありました ）。

来年も受講させて頂こうと思っております
また是非とも宜しくお願いいたします

kamog

RE: 2010年山行総括
araigengaさん＞新年おめでとうございます。
数年前まではちゃんとした（笑）会社人間ですよ。
でも休日は登山インストラクターを10年以上やってましたけど。
お互い安全登山を実践していきましょう！

jimsonさん＞少しだけでもお役にたて安堵です。
あれれ、顔面蒼白とは・・・遭難事故の話ですかねぇ。
またよろしくお願いします（お互いに）。