4月より表丹沢登山者に対する救助の拠点となっている戸沢臨時派出所が今年の役を終え閉所式を迎えました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101210-00000040-kana-l14
今後山に登る方々への事前遭難防止として参考にしていただきたいと思います。
今年度の秦野管轄内山岳遭難事故(救助要請分)は13件。内ヘリ出動件数は7件。事故原因は転倒、道迷い、転落、滑落のほかにも疲労、足痙攣、心肺停止など体調管理面、なかには靴擦れ、家族との連絡不足(計画書を家族に出していなかったため遭難騒ぎとなる)など準備不足に起因している件も複数見かけられました。
また高齢者層のほかにも目立ってきているのは40歳以下の女性層。最近の山ガールブームが反映されているのではとも思えます。
たとえハイキング程度といっても心拍数を上げ、足はもとより全身の筋肉をフルに使う立派なスポーツです。スポーツは日常的トレーニングが不可欠なので、忙しい日常生活の中でも工夫して実践することが必要です。私も普段はEVを極力使わず、つま先を使って階段を立ちこんで登ったり、二段飛びで下りたり、電車内でもつま先立ちするなどしています。また食後に血液中の糖分を効果的に筋肉等に送り込むため、2km程度のジョグを行ったりしています。すべては山における自己実現のためですね。
加えて自然の中で遊ばせてもらうためには特有の常識、知識や技術が必要となります。万が一のことを考えて、
1.山岳保険(特に金のかかる捜索救助給付のあるもの)加入
2.登山計画書の作成と提出(登山届ポストなど管轄警察署、それから山岳会・ハイキングクラブに入っている方なら会へ、または家族へ)
は必ず行います。これが登山における常識です。
必修知識としては、読図(国土地理院ベースの地形図をもとに谷と尾根、峠を事前に書き込んでおき、現場ではコンパスをフルに活用する。GPSに完全依頼すると本来の方向確認能力が弱るのでこれは参考程度に使用しています)、ファーストエイド(怪我等に対する応急処置)、そのルートの事前知識(他者の過去記録や地元の情報。ただし記録を書いた他者が「簡単」と記していても自分にとって簡単だと限らないので要注意)、自分の携行する装備の使い方と利点、欠点など。
必要技術は緊急時装備(コンパス、ビバーク道具、補助ロープ、スリング、カラビナ等)の使い方と練習。雪山になればアイゼン、ピッケル、ビーコン、プローブやスコップ等にも練習をしなくてはいけないでしょう。登り方や下り方も基礎を学んでトレーニングが必要です。
一朝一夕にマスターできるものではありませんが、根気よく何年もかけて熟練していくつもりで取り組んでいただきたいと思います。
私の記録をご覧になった方からよく「私はハイキングしかしないからkamogさんとは志向が違うから・・・」と言われます。
しかしそれはある意味違う。クライミングもその足使いはすべて登山の歩き方の基本になっていますし、足使いがうまくなれば山登りもうまくなります。沢登りなどはクライミングと登山のミックスした形態ですし、雪山の登り方、下り方は足使いの良し悪しが明確に出てしまいますしね。すべての登山様態はつながっていると自分自身の経緯を振り返って確信しています。
kamogさん こんにちは。この日記の趣旨には
全くそのとおりだと思います。「ハイキング」の
ジャンルの山でも「鎖場」「沢沿い」のコースもあり
例え5mでも落ちれば大ケガ 最悪死亡という可能性もあるので「クライミング」の技術・装備の使用法などを
学んでおいて損はないと思いますし必要だと思います。
地図についても「山ガール」「中高年の登山」ブームで
登山人口が増えるのはいいのですが 山で地図を実際に
広げてる人を見かけることが ほとんどありません。
GPSのコミュニティにいながら言うのもへんですが
GPSがあれば地図は要らないような風潮には
疑問を持ってます。あくまで地形図で現在地を
確認できる人が持って意味のあるものと思ってます。
いろいろ書きましたが基本はつながってるので
自分への戒めもこめて訓練していきたいと思ってます。
kamogさん
UPありがとうございます。
私も、山に入る以上はそれがどの程度の山であれ、
いわれるような準備し点検したいと思います。
>志向の違い...違う...
それ以前の問題ですね。
つぶやき)山岳保険は入ってないんだよなぁ…
miccyanさん、レスありがとうございます。
まったくおっしゃるとおりですね。
GPSは地図読みができる人が持ってこそ
その成果を発揮できると思いますし
山の形成過程や特徴を知らないと
細かい尾根や谷は見えてきませんね。
それから何と言っても地形図からは
危険箇所(急登や迷いそうなポイントなど)が
見えてきて事前事故防止に格段の効果を発揮できます。
たとえハイキングでも私は8mm×25mの補助ロープ、
スリング240cm、ロックカラビナ2-3枚、ツエルト、
小型ガスヘッド、ガスカートリッジ、非常食、雨着は
携行しています。
高尾山だって丹沢だって房総の山だって
日没でビバークした事例はたくさん転がっていますし。
今後ともお互い精進しましょう
nanshuさん、ありがとうございます。
準備点検お互い心がけましょう。
意外と慣れているベテランほど疎かになりがちですから。
山岳保険ぜひご加入ください。
車の自賠責と同じく自然に遊ばせてもらっている人間としての「義務」だと思いますから。
民間ヘリが減り次第に警察、防災ヘリが充実されてきていますが、いつ有料化になってもおかしくありませんし、捜索救助についてはどうしても公的機関だけでは要員が不足するため、各山岳エリアの遭難対策協議会救助隊(私もこの類に属しています)が動員され、これに対しては日当や必要経費の請求が発生します。日当はエリアにより異なりますが、危険地帯や積雪期などは一人一日(通常6時間)5万円 × 人数はかかります。
でも大事なことは事故を未然に防ぐための準備や装備、知識、技術をもって安全に楽しく充実感を得ることですよね。
こんばんは!
13件の分母は10万3千人なんですね。(*_*)
事故の件数が多いのか少ないのかよくわかりませんが
13の中には誰しも入りたくありませんものね。
ルール、マナーなど守って楽しい登山を心掛けたいと思います。
また機会ありましたら講習会など参加させて頂きたいと思います。
お疲れ様でした!
すいません二重投稿してしまいました!
と言うことで、先日パークレンジャーを大倉尾根を見かけました。
かなり見かける確率低そうなんでちょっとビックリでした!
ではでは丹沢踏破頑張ってください!
Ulmatsuさん、おひさです。
パークレンジャーさん、男性でした?女性でした?
眼鏡かけた女性はよく一緒にデンジャラスな沢やクライミングに行きます。
クライミングはうまいですよぉ。
倒木や崩壊の情報があれば土木作業道具持って駆けつけてくれる頼もしい方々です。
こちらと西丹沢自然教室館長共々、今後丹沢の事前事故防止の諸策を検討しようと画策中です。
こんにちは!
こちらこそ、お久しぶりです!
パークレンジャーさん男性1名、女性1名です。
どの似顔絵の方かは解りません・・・
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=86671&pid=02f16b4d0d96a46af7362a766f0519ed
ゼロ災害への実現などなど頑張ってくださいね!
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