昨日のネット記事で、
熱中症対策において、メーカー側は、「スポーツドリンクは薄めないで」とあった。
山歩きをする場合、スポーツドリンクを2〜3倍に薄めたものを持参するようにしていたが、メーカーは薄めて飲むことは薦めていない。電解質や浸透圧など体内に吸収しやすいように調整しているからだそうだ。理由を聞くともっともだと思っています。
しかし、私が、10年以上前に、山歩きの本か講演かなにかで、聞いた話では、特に夏場の山歩き中の水分補給では、スポーツドリンクを2〜3倍に薄めたものがよいと聞いた記憶があるのです。この時の理由としては、水ばかり飲むと電解質が失われるし、スポーツドリンクを飲みすぎると糖分の摂りすぎになってしまうという説明を受けた気がします。
はたして、どちらが正しいのでしょうか?はたまた、熱中症対策と山歩き中の水分補給とでは、考え方がちがうのか?
この点、詳しい方がいらしたら、コメントください。
hiro2017さん、こんばんは。
私も若い時は「適量の2倍に薄める」と習いました。
糖分が多すぎるのか、美味しくて飲みすぎるのか(w)、理由は定かではありません。今はほぼ規定量か若干薄めくらいで飲んでいます。
真水よりは何らかのドリンクの方が吸収が良いように思います。薄い場合に不足するナトリウムは塩飴等でも良いですかね。
hiro2017さん、こんにちは。
私は薄めないでとメーカーが言うのは、既に飲料水として密封されたスポーツドリンクを真水などで薄めると腐敗やカビなど衛生面でよくないからかなと思ってました…多分、薄めてOKって言ってしまうと、お腹を壊したりする人がいるんじゃ…と。こんな考え私だけだったんでしょうか。
hiro2017さん、こんにちわ。
自分の場合は市販のポカリなどをペットボトルで
持ち込むということはまずないのですが、
(プチハイキングならペットをそのまま飲みます)
粉末を水で溶いて、推奨よりもかなり薄めにします。
登山者の水分摂取量は下界のそれとは全然違って、
かなり大量に摂取しますから、そのままだと糖分過多
というより、濃すぎて喉を通らなくなります。(*´▽`*)
hiro2017さん はじめまして、
大変興味深い話題を提供していただき、
ありがとうございます。
山行中の水分等の摂り方として、いろんな理論が交錯し、
時にはそれらが相反することもあり、判断に迷ってしまいますね。
考え方の基本として、以下を区別する必要があると思います。
・アイソトニック(isotonic)飲料
等張液として飲用し、水分・糖分・ミネラル分をバランスよく吸収。基本的には糖質を4-6%程度に調整して飲用
・ハイポトニック(hypotonic)飲料
低張液として飲用し、運動で失われた水分を腸管で速やかに吸収。糖質を2%程度に調整
例えば通称「粉末ポカリ」は規定通りの調合だと、1Lあたり炭水化物を72g含むことになるので、
(全てが糖質と言い切れないところもありますが)7.2%となり、アイソトニック飲料に該当します。
これを3倍程度に薄めることにより、ハイポトニック飲料として利用することになります。
アイソとハイポ、どちらを飲用すべきかは、
運動量で失われる水分・糖分・ミネラルを質的・量的にどう補うか、で判断が異なると思います。
一般的には運動前後に飲用するのはアイソトニック、運動中はハイポトニックが適切とされます。
これ以上書くとかなり専門的な話になってしまうのでやめますね。
ざっくりと、
糖質(エネルギー)やミネラル補給目的にアイソトニック、
脱水症や熱中症対策目的にハイポトニック、の判断で良いかと思います。
個人的な意見ですが、山行時に一番お勧めと思うのは、
1)アイソトニック飲料を0.5L、2)水のみを入れたハイドレーション1.5-2.0L、
3)炭水化物(糖質源)としての行動食、4)ミネラル源としてのタブレットキャンディー類
をいつでも口に入れられるよう行動するのが良いのではと。
その日の行程を地形とともに事前に把握し、
長時間の急登がガンガンある場合は、行動前に糖質をしっかりとっておき、
急登中は水分補給重視型に切り替え、稜線に差し掛かった時は行動食やミネラル源、
といった使い分けが良いかと思います。
私自身は、小規模な急登がひと段落する度にアイソトニックを一口含み、
直後に2-3倍量の水をハイドレーションから飲用し、口腔内に残った等張液を流し込む。
なるべくチビリチビリと糖質を補いながら、極度な空腹を感じないようにつとめ、
その日予定している最高標高地に達する頃、炭水化物をしっかりと摂る。
下山に向け、もしアイソトニック飲料が足りなくなりそうな見込みの時は、
ハイポトニック飲料程度までうすめ(粉末と水で)調合するなど、、、。
うっかり血糖値が高い状態で山行終了してしまうと、
その後のビールや食事が不味くなるので要注意ですし、ね。
長々と書いてしまい本当に申し訳ありません。
メーカーはなぜ薄めて欲しくないのか、
スポーツドリンクは腐敗しやすいのか、など書きたいことはまだまだ在りますが、
いい加減コメントが長すぎ、辟易されているかと。
最後に、上記の通りアイソトニックをハイポトニックとして飲用することは間違っていないことを
主張しておきたいと思います。
自身の体から何が失われ、何を欲しがっているのかを常に相談しながら、
自分と語らい、山とも語らう。
みたいなスタイルも楽しいところですね。
ドリンクの目的や行動食の内容取り方で変わってくるでしょう。
参考にしてみてください。
https://athtrition.com/170328/
みなさん、コメントありがとうございます。
貴重なご意見、及び、参考ページの紹介、本当にありがとうございました。
また、300名近い閲覧者もおり、その方々にも、参考になったことでしょう。
まだまだ、暑い日が続きますが、安全な登山と日常生活を心掛けましょう。
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