富士山の山岳救助費用について数回記事にし、前回、自治体、警察、消防の法的に異なる公平性の問題を取り上げました。今回、別の面での問題を記事にします。富士山での2回連続遭難事故から有料化を求める記事が多く見られるようになりましたが、有料化となった場合の懸念点を指摘する記事もありました。
有料化にした場合、それに見合った救助が求められるのではないかということです。それは活動中の救助失敗により、 損害賠償請求の訴訟が起こされるということです。実際に下記2件の訴訟が起きています(他にもあるかもしれませんが)。概要だけ掲載しておきますので詳細はネットで検索してください。
積丹岳遭難救助事件 2009年
救助中、救助隊員を交代する為、ストレッチャーを紐で木に固定していたがそれが外れ滑落
富士山救助ヘリ救助ミス 2016年
救助ヘリで搬送中、要救助者がつり上げ用具からすり抜け落下
山岳救助に関しての訴訟ではありませんが、下記のようなものもあります。
クライミング事故(埼玉県飯能市)
訴訟理由:クライミング場の整備不良
御嶽山噴火事故
訴訟理由:噴火レベルを引き上げなかった
参考記事 ( https://tinyurl.com/2att55dk )
ところで「有料化にした場合、それに見合った救助が求められるのではないか」という発言ですが、それですと、現在は無料だから救助は手を抜いているのだと主張しているのと一緒ですが、事実無根ではありませんか?
埼玉が有料になったのは、救助中に墜落事故が起き5名もの殉職者を出した結果、無料では駄目だとなったものです。まだ足りない、もっと殉職者を出してもタダで救助しろという事でしょうか?
訴訟の件ですが、それはヘリ有料化の結果で起こされたのでしょうか? 無料で救助されたのに訴訟を起こされたなら、「活動中の救助失敗により、 損害賠償請求の訴訟が起こされる」と主張して有料化すべきではない、とは理論破綻しています。
「詳細はネットで検索してください」とありますが、富士山のは1月に登って山頂付近で遭難し、ヘリ救助が失敗したと訴えて、棄却されてます。自業自得の典型としか思えません。
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/477/087477_hanrei.pdf
これをヘリは有料化すべきではない理由にするとは。真逆でしょう。無謀登山者まで無料で救助するから、つけ上がるのです。
他は調べる気も失せましたが、例の2度遭難ですが、ヘリが有料だったら携帯を取りに行かなかったのでは、と問われたらどう返答しますか?
コメントありがとうございます。
私の救助関連の記事を全て読んで、批判されているのでしょうか。
また、私が書いていないことを憶測で書き、批判しないでください。「無料だから救助は手を抜いている」とは言っていません。
私は、有料化に関して賛成です。5/20付記事
また、埼玉県の救助ヘリの事は知っています。 5/1付記事
その上で、警察消防ヘリには、警察法、消防組織法では、無償と規定しています。5/24付記事
5/1 1週間で2回遭難 富士山
5/20 富士山の遭難費用、有料化について
5/24 富士山の遭難費用、有料化について2
物事には多様な意見があり、ネットニュースで関心のあることを取り上げて私の感想も含めて備忘録として日記を書いています。反対意見を述べるのはいいですが、批判はやめてください。
上記、3件の私の記事と参考記事を読んで批判しているのでしょうか?
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する