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1年前からの計画だ。
飛行機と高速フェリーを乗り継ぎ、1日がかりで島についた。
島では海岸を散歩し、明朝、暗い時間からタクシーで淀川登山口へ向かった。
感覚が麻痺するような巨大な屋久杉、巨岩の黒味岳山頂など、本州ではありえない景色が広がった。
笑顔の登山客でにぎわう宮之浦岳を通り過ぎ、妻と私、そしてアイルランドの若い男女の4名だけが永田岳へ向かっていた。
永田岳山頂が目の前に迫ったその時、背後から妻が言った。
「ロケットだ!!」
妻の指さす方向には、オレンジに輝くロケットが、空高くロケット雲を引き連れながら雲を突き抜け蒼い宙へ舞い上がっていった。
種子島から打ち上げられたロケットは、屋久島の空に輝いていた。
4人は、高ぶる気持ちを歓声に変えながら、輝くロケットと消えゆくロケット雲に見とれていた。
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