登山中に入手した最近のクマ情報を掲載します。
北アルプス
1.8/16:燕岳→餓鬼岳において、東沢岳の少し北側で出没。藪の中に消えた。
2.8/14:スゴ乗越小屋とテント場の中間(各20mくらいの距離)の登山道にてクマの糞。宿のスタッフによると日中に出没するとのこと。
3.8/14:五色ヶ原山荘にて。山荘のごみを漁りに来るとのこと。
4.折立キャンプ場にて、ここ最近、異常出没しているためキャンプ場は閉鎖。
5.燕山荘のすぐ近くを歩いていたそうです。
中央アルプス
1.奥念丈岳付近の藪にて出没。藪の中に消えた。
以下、熊による外傷事例(カラー写真あり)。
報道では単なる怪我扱いだが、実際は酷い。
かなりショッキングな写真のため、閲覧は各自のご判断でおやめください。
今年はコロナで登山者が減った影響なのか、人を恐れないクマの出没増加があるように感じています。このため、URLを掲載し、実際のクマによる怪我とはどのようなものなのかを見ていただき、クマ対策の認識改善のお役に立てればと考えた次第です。
私自身、これらの写真を見て、クマ関係の書籍を買い漁り、大型のクマ鈴の持参をするようになりました。一応、クマが先に逃げて行っており、鉢合わせを回避できていますので、一定の効果はあるように感じています。
クマ鈴は高音域の音の方が遠くまで響き渡るようです。
笛はかなり高音のため、沢の音なので鈴の音が消されるような場合でも効果があるとのこと。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/22/5/22_5_229/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjshns/28/2/28_183/_pdf
http://igakkai.kms-igakkai.com/wp/wp-content/uploads/2004/KMJ30(3,4)183-188,2004.pdf#search=%27%E3%82%AF%E3%83%9E+%E5%8F%97%E5%82%B7+%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%27
ちなみに、クマスプレーには中型で5000円程度のものもあるようです。
http://www.tmm-net.com/bear_spray.php
以下、補足情報。
ツキノワグマは、最大で150kg程度まで成長する。
先日、小梨平で捕獲された個体は150kgとの情報あり。
これは、雌のヒグマと同等程度の大きさ。
ツキノワグマの研究者によると、100kgを超える個体では、一撃で人の首をへし折り、または頭蓋骨に致命傷を与えることができるとのこと。
また、一撃目は顔を狙うことが多いとのこと。
人を恐れるクマにはクマ鈴が一定の効果を発揮するが、人が持参する食糧を狙うクマには、クマ鈴は誘因効果を持つとのこと(小梨平の場合はこのケースかもしれない)。秋田県の十和利山では、人を食べる目的で襲っていたため、クマ鈴は誘因効果があったと思われる。
人の食糧や人を食べることを目的のクマがいる場合、対象のクマが駆除されるまで、基本的に山に入っていけない。
また、成長した子熊が親離れする直前の7~9月?の時期は、外敵(人間)を追い払う方法を教えたりしているとの説もあり、その場合、親クマ、子グマとも危険な状態にあるとのこと。
繁殖期(6~7月)になると、雄熊は雌熊の連れ子を襲い、殺し(時には食べる)ことで、雌熊の発情を促すとのこと。
以上、情報まで。
情報をありがとうござます。
今までツキノワグマを怖いと思ったこともありませんし、見たり生息地が分かっていても口外したことがありません。
口外すると駆除される可能性がありますから。
この写真を見ると少し考えてしまいます。
はじめまして。
あまりにもショッキングな写真で申し訳ありません。
ただ、事実は知っておかないと、正しい判断を見誤りそうですよね。
個人的にはツキノワグマは、愛すべき動物だと思います。
少し怖いですが、野生の個体も見たいです。
そして人的被害がない限り、むやみに駆除されることもないと思います。
ですので、見ただけならば、そっとしておいてあげるのが一番良いと思います。
ただ、人の怪我や命に係わるような被害があれば、その個体とは共生はできませんので、必然的に駆除という方向に向かわざる得ないと思います。
そういえば、私の日記のすぐあとに、折立のクマは車の窓ガラスまで破壊して社内の食糧を奪い始めている日記が掲載されてますね。2日前に折立を通過しましたので驚きました。
この感じですと、人的被害も発生してもおかしくないと思います。
このような場合は、悲しいですが駆除の方向に向かうと思います。
共生という言葉は、ともに生きていくと書きますが、最終的には人間の立場に立って生きていくしかありませんので。
ただ、クマの生態を駆除するしかないように変化させないような努力は必要だと思っています。
greenriverさん
全くその通りだと思います。
しかし今年は山では熊の食糧が不足なのでしょうか。
知床では怖い思いをしたことがありますが、本州では吠えられた2回以外はだいたい後姿を見るばかりでしたので、これからも先に発見するよう気を付けて歩こうと思います。
情報有難うございます。大変参考になりました。これを見ると、山に入る時は如何なる時もヘルメットはした方が良さそうですね。フルフェイスのヘルメットは流石に山では被れないので、最低限登山用ヘルメットは毎回携帯し、着用する事も考えたいと思います。
お役に立てて嬉しく思います。
ヘルメットを着用している林業従事者は、ヘルメットのお陰で助かっている人も複数いるようですので、付ける方が間違い無いと思います。ちなみに爪がヘルメットを貫いていた例もあるそうです。付けてなかったら、相当やばかったでしょうね。
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