以下は、あくまでも個人的な経験からくる所感です。私は専門家ではありませんし、間違って理解している可能性もありますが、微力ながら、私と同じように腰痛で苦しまれている方のお役に立てればと思い、自分なりの腰痛改善方法を日記に記録します。この日記を読んでいただき、御助言があればご指導、ご教授頂きたく思います。
なお、私は色々回り道をしたので腰痛克服にかなりの期間を要しましたが、腰痛の原因が私と同様な場合、きちんとした腰痛克服対策を継続すれば、恐らくですが3か月で相当な改善が実感でき、半年から1年で動く体を取り戻せるのではないかと推測します。
腰痛の原因は筋肉トリガーと筋膜の硬直があげられます。その2つについて私見を述べます。
〇筋肉トリガーによる腰痛
人間の体は筋肉の張力バランスで成り立っている。例えるならば、1ポールテント(背骨)が複数方向からバンジーコード(筋肉)でバランスを取りながら建っている状態である。しかもそのバンジーは、1本が切れたり(筋肉の断裂)、バンジーの一部が張力を失った場合(筋肉トリガー)、他のバンジーが自然に張力を調整してテントが倒れないように常に自動調整している。人間の体は、体全体、腰、腕、足などあらゆる部位がこのようなバランスの中で成り立っている。しかし当然ながら、バンジーの1本に機能障害が発生すると他のバンジーに余計な負荷がかかるため、中長期的には特定のバンジーの不具合(筋肉トリガー)だけでなく、ポールへの局所的な負荷からポール自体への不具合(骨の変形や関節部のずれ)が蓄積され、悪循環となり、高負荷部の痛みが酷くなっていく。自身のこれまでの試行錯誤の経験から、上記のような現象が腰痛や関節部などの慢性的な痛みの原因だと私は理解している(但し、ヘルニアなどは除く)。
よって、慢性的な腰痛への対策は、機能不全となったバンジー(筋肉トリガー)の改善と考えた。
なお、筋肉トリガーの発症は、打撲、捻挫、骨折などが主な原因。これらの痛みを回避するために、その部位を筋肉が守ろうと強く収縮した状態となり、怪我が治っても、その状態がリセットされずに筋肉トリガーとなってしまう。ただし、筋肉の炎症は筋肉自体が傷を受けるので、そのままトリガーへ変化するケースが多い。このため、筋肉の炎症は見た目はそれほどでなくとも、その後の機能回復を考えると、かなり重症の部類に入ると思う。稀にだが、病院では筋弛緩剤を注射することで筋肉トリガーをリセットする荒治療もあるようですだ。その後、正常に改善するかどうかは不明です。
〇筋膜硬直による腰痛
上記は慢性的な腰痛についてであるが、短期的、中期的な腰痛原因も存在している。それは筋膜の硬直だが、この筋膜の硬直が一定期間以上継続すると、筋肉トリガーのように慢性的な腰痛になることが多い。よってこの筋膜の硬直を解く筋膜リリースもとても重要な対策となってくる。
筋膜リリースを実施するには、筋膜と筋肉の関係を理解する必要がある。筋肉は一定量の筋肉の束が筋膜という膜に包まれている。バンジーコードがゴムの束を繊維の膜で包んでいるようなものであるが、筋膜は単なる繊維と異なりそれ自体が優れた収縮性をもっている。筋肉は筋膜の中で収縮していて、筋膜もその収縮に伴い、膨らんだり縮んだりしている。つまり、筋膜が正常に膨らんだり縮んだりできないと、筋肉量が多くてもその機能が正常に発揮されないこととなるため、筋膜の役割は非常に重要となってくる。逆に言うと、筋膜が正常に作動していれば、少ない筋肉量でも筋肉の収縮能力を発揮できることから、しなやかで大きなパワーを生むことが可能となる。ところが、筋膜疲労や老化に伴い、筋膜が硬直して正常作動しなくなることがあり、その結果、筋肉の張力バランスが崩れて腰痛を発症することがある。また、この筋膜の硬直部位はかなり硬いため、筋肉トリガーに指圧も届かなくなるばかりか、筋肉の収縮もできないために、筋肉のストレッチ効果も発揮できなくなる。これらの悪循環が蓄積し、新たな筋肉トリガーも発生するなどで、張力バランスの崩れが大きくなると、肩甲骨や股関節のずれが生じて痛みを伴う様になる。
これらの症状について腰痛に関して言えば、大臀筋、中臀筋、梨状筋が最もバランス不調となりやすく(実は一部、腸腰筋も関係している)、臀部のバランスを補助すべく腰部や脊柱起立筋などの筋肉や骨格に異常な負荷がかかり、腰全体へ腰痛が広がる。特に症状が重い腰痛では、股関節周りのこれらの筋肉のバランスが崩れて、股関節が骨盤から徐々に外れていき、更なる腰痛悪化となることが多い。また、腰回りの肥満によってずれた骨盤と股関節の間に脂肪が蓄積し、股関節がさらに外れていくという現象もあるらしい。
なお、筋膜の硬直部位も筋肉トリガーと同様に、硬式テニスボールが軽く凹む程度に指で押したり、少し強めにさすっただけでも痛みを感じるので、慣れてくると分かります。筋肉を痛めた直後(場合によっては3か月以上継続する)の炎症とはちがいますのでご注意ください。炎症部位は押したり触ったりすると悪化します。炎症は冷却、常温の繰り返しで、治癒効果が向上します。特に炎症直後にその効果が高いです。
この他、肥満による腰痛としては、お腹周り、特に体の前に脂肪が蓄積することで、その重量を支えるために腰部の筋肉の収縮が強まり、その結果腰痛を発症するということもあるようだ。いずれにしろ、肥満は腰痛にとっては大敵であることは間違いない。
上記を総括すると、腰痛の原因は、筋肉トリガーと筋膜の硬直であり、この2つを自己の体から見つけ出し、1つ1つ丁寧に取り除いていくことで体全体の張力バランスは改善され、腰痛も改善すると考えた。
以上です。
次回からは、その改善方法について私見を述べます。あくまでも私見ですので(;^_^A。
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