個人的な備忘録として記録する。
3/7:(ゲレンデ練習27日目):藪原スキー場にてお嫁様(そう呼べと命令されている)と。DPSワイラー99、168cm。
8時頃、駐車場着。隣の車をみると!!なんとtooruohさん!!コソ練出張だったらしい(笑)。「コソ練なのにバレちゃった(笑)」と苦笑い(笑)。還暦過ぎても、お仲間の滑走に刺激され、コソ練をするtooruohさん。素敵な方だ!なんだか嬉しくなった。山スキーヤーには素敵な方が多すぎる。今日も一緒に遊びたかったが、お嫁様(そう呼べと命令されている)の滑走速度では練習にならないだろうし、tooruohさんの課題があるそうなので軽く挨拶と談笑までとした。また一緒に遊びましょう!
今日は終日、ブーツをウォークモード(バンド等も最ユルユル状態)にして滑走。重心位置の補正練習。
今回の収穫は、足首の使い方。今までは自然に足首に力が入りすぎていたようだ。地面を押しすぎて足首と板の角度が鈍角(80〜90度?)となっていた(この状態を底屈というらしい)。その結果、滑走時に後傾姿勢気味(重心に乗ってしっかりと板を押せていない)になっていた。
この改善のため、今回は足首の力を抜いて、足首を鋭角(60〜80度?)に曲げる(この状態を背屈というらしい)ことで前傾姿勢を作ってみた。すると、自然に母指球や中足骨頭で雪面を押すことができた。板も踵より前側の部分で雪面を押せるようになった。特にターン時に足裏にこの感覚がビンビン感じる。これまでにない感覚だ。お嫁様(そう呼べと命令されている)に見てもらうと、「前より腰がかなり下がって、一般スキーヤーの様な滑走になっている」とのこと(なんだそれ(笑)?)。荒っぽくない丁寧な滑走ということらしい。
全体的に前傾姿勢となっただけでなく、ターン時は今まで以上に腰が低くなり、山脚の膝が折りたため、谷脚は後ろへ引いた形となった。今までは板が雪面を押す場所、重心が、踵だった。この感覚が後方になればなるほど、後傾姿勢になっている証拠といえるだろう。この姿勢を維持するために、ブーツの強度、太ももの筋肉により、テコの原理で体を支えていた。パウダーでは板後方が雪面に食い込んでコントロールができるのでこれで良いだろう。板のトップも雪面から出るので浮力も稼げる。しかし、パウダー以外の普通の雪面を考えると、デメリットしかない。なので、やはり基本姿勢としては駄目だろう。今回の練習では、このあたりが改善されつつあると思う。
なお、この感覚について帰りの車中で少し考えてみた。斜面に対してスキーヤーが滑走している図をイメージする。そして、滑走方向(前方へ進む力)、重力(地面に押し付ける力)のベクトルを書き込む。この合計が滑走時に実際にかかっている力である。滑走方向より、やや地面側へ向いたベクトルとなるだろう。このベクトルに対して、垂直に板を押せれば、板全体もしっかり押せるだろう。また、重心が板の中心なので、テールのみ回転したり、前側だけ回転するなど、細かくクイックなコントロールも可能となるだろう。さらに言うと、重心位置を前後に移動させてコントロールが自由自在となれば、ジャンプテールターンなども容易となるだろう。
直進だけの場合、この時の姿勢は、実際の斜面の角度よりも姿勢は前傾姿勢となり、斜度がきつくなるほどさらに前傾姿勢となるのが正しいはずだ。この時、仮に、水平に対して直立するような姿勢となった場合、板のトップは持ち上がり、斜度が増せば増すほど板の後ろ側でしか雪面を押せないこととなり、コントロール不能となるだろう。雪面が硬い状況では、板の後ろ側が雪面に食いこめないので、板の操作自体が不可能となるだろう。
では、急斜面になればなるほど、どんどん前傾にしていけば良いのか?というと、実際には、前傾姿勢にも限度がある。重力があるため、体が前方へ転げてしまうからだ。なので、現実的にはターン、つまり、急斜面に対してジグを切ることで、実際の斜度を緩めて、コントロール可能な範囲で前傾姿勢を維持するということなのだろう。
車やバイクはどこでも減速できるブレーキがある。コーナー手前の直進でしっかりとブレーキをかけてからコントロールし易い速度まで落としてコーナーへ突っ込む。しかしスキーは直進では板をずらせないのでブレーキをかけられない。多少なりとも板をずらしてエッジを雪面に当てないとブレーキがかからない。つまり多少なりともターン動作をしないとブレーキがかけられないのだ。直進でブレーキをかけられないので、ブレーキのない乗り物といってもいいかもしれない。だからこそ、上記のような独特の操作が必要となってくる。ここがバイクや自転車、車とは異なるスキーの面白いところなのだろう。スキーヤーならば、この楽しみを味わいつくさないという選択肢はあり得ないだろう(笑)。
・・・ちなみに、我々夫婦は15:50頃にスキー場をあとにしたが、tooruohさんは最後まで練習されていたようだ。恐るべし64歳。恐るべしコソ練。悔しさと敗北感を感じつつ、帰路についた。
以上
追記
足首の使い方を説明している良いyoutube動画があったのでURLを貼り付けておく。
https://m.youtube.com/watch?v=up_8x-kvSCY
https://m.youtube.com/watch?v=d7vPvqJHkRE
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