この質問を受けたのは今から約1年前でした。
登山を始めて2ヶ月程の30代前半の男の子。
三重県で登山を始めた人はまず鈴鹿山脈にある有名な7座、鈴鹿セブンマウンテンを全て登る事からスタートする事が多く、その子はその時まだ2座を登っただけでした。
30代でまだ若く、焦る必要はないものの、敢えてどうしたらと聞かれると考えてしまいました。
自分の経験も踏まえて、このように答えました。
「まず、鈴鹿セブンを全部やりましょう。それと並行して、ボルダリングジムに週2〜3通って下さい。ある程度ムーヴなど覚えたら、ウチでロープワークとビレイの講習会を受けて下さい。勿論その過程で山にも行って歩ける身体を作りましょう。その後で御在所の前尾根に一緒に行って、アルパインクライミングの仕組みを覚えましょう。それが終わったらジャンダルムに行ってみて下さい。きっと自分の中でリスクをコントロールしながら登れると思います」
この解答をしたあとすぐに、必要な道具を一式揃えて、講習会、登山、アルパインと進め、質問を受けてから半年で彼からLINEを貰い、
「ジャンダルム行ってきました。アルパインの知識やボルダリングの体重移動や足裏感覚のお陰で安全にやれたと思います。ありがとうございました」と言って貰えました。
クライミング(特にボルダリング)は登山には関係ないと言われるお客様も中にはいらっしゃいますが、それなりにリスクのあるルートを行く際には、ロープワークや足裏感覚はリスクを軽減し、余裕ある山行を実現するのではないかと思います。
もしお時間があれば、ボルダリングなどにも挑戦してみては如何でしょうか?
もちろん怪我をしない、楽しめる範囲で大丈夫なので🙆♂️
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する