「あんな危ない事よくやるなと思います」
この手の言葉をお客様からよく言われます。
クライミングはハードルが高いと思われがちですが、実際どうなんでしょうか?
結論から言うと低くはないが高くもないです。
ザックリですが3つの項目を挙げてみます。
①「初期投資」
・まずクライミングをスタートする時に必要な道具ですが、クライミングシューズ、クライミング用ハーネス(簡易ハーネスは駄目です)、ビレイデバイス(まずはチューバータイプが良い)、HMS環付カラビナ1枚、セルフビレイコード(スリングでも可)、変型D型の環付カラビナ1枚、ヘルメット、ビレイグローブ。この位あればとりあえずOKだと思います。スターターの商品であれば、新品で揃えてもおよそ4万円以内には収まると思います。セミワンタッチの登山靴の相場が4万円を超えてきている現状を考えれば、そこまでの高額投資ではないと言えるのではないでしょうか。
②「必要な技術」
・ロープを用いるクライミングにはスポート、アルパイン、他にもアイスクライミングなどがあります。それらを行う際に必要な共通の技術として、ビレイ(確保)技術があります。クライミングの初心者がリード(先行して登る事)をいきなりする事は殆どありません(ありませんというか、恐らくできません)。ほぼ間違いなくフォロー(2番手以降に登る事)かトップロープ(トップロープクライミングで検索下さい)になります。フォローで登る際は、リードで登ったクライマーが終了点にてビレイをする為、登ろうと思えば何とか登れるかと思うのですが、リードを行うクライマーが登る際には、万が一落ちた際に中間支点で止めてグランドフォール(地面まで落ちる事)を防ぐ必要があります。その為、初心者だったとしても、ビレイの技術だけはある程度(出来れば完璧が理想)履修しておく事が望ましいです。ビレイ技術はジムや山岳連盟などが主催する講習会などを受ける必要があり、個人的には初心者にとって最も高いハードルになるかと思います。※ロープワーク技術もビレイ技術に含まれるという認識なので、それらも必要になります。
③「安全管理」
・自分がクライミングをする際によく考える事として、「今の自分の状況にはどのようなリスクがあるのだろうか?」「リスクを回避する為にはどのようにすればいいだろうか?」といった事があります。つまり、現状把握と対策です。クライミングをスタートしたばかりで現地で起こりうる危険を予知するというのは簡単な事ではありません。しかし、それらは、ある程度勉強する事で対策できます。安全はクライミングだけでなく、登山でも土台になる最も重要なファクターです。知識というのは荷物にならない最も軽量な武器だと思うので、持っていて損はありません。
少し長くなりましたが、まとめますと、
お金は4万円前後かかり、ビレイ技術を覚えて、ある程度は勉強が必要
となります。
このように文章にするとハードルが高いように見えるかもしれませんが、自分もお客様を相手に講習会や外岩クライミングを行っておりまして、それらを踏まえて言えるのは、
楽しく取り組めば決してハードルは高くないという事です。
もしお時間とご興味が御座いましたら、クライミングを始めてみませんか?
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