山登り入門などで、歩き方について「息が上がらない程度にゆっくりと」と書いてあったりします。
息が上がるようなハイペースで歩いていてはバテてしまい、長い行程を歩ききることができない。だからゆっくり歩くーー。理屈はその通りです。
問題はここから。
体力がある人のゆっくりと、体力がない人のゆっくりとは、当然違います。
体力のない人も、「ゆっくり」をレベルアップするべき。そのためには速く歩くことも必要なのではないでしょうか。
歩くスピードが速くなれば移動距離を伸ばすことができるので、行動範囲が広がります。同じ距離を歩くにしても行動時間を短くできるので、その分安全に移動することができます。
人と競う必要はまったくないのですが、速く歩くことによって生まれる余裕も大事だと思います。
速く歩くためには日々のトレーニングが必要です。中でも一番なのは「走ること」。
走ることは歩くことの延長です。ランニングはあらゆるスポーツの基本ですし、特別な装備も要らず、思い立ったらいつでもできる、一番簡単で手っ取り早い方法です。
走るというと山仲間の間でも顔をしかめる人がいますが、走ることでプラスになることはいっぱいあっても、マイナスになることは一つもありません。
私の所属する山岳会が加盟している上部組織ではクライミングや地図読み、救出法などの講習はありますが、ランニングの講習や練習会は聞いたことがありません。
基本のキなのでやるまでもないのか、個人の体力問題まで関与しないという立場なのか。なんか不思議な感じがします。
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