![]() |
![]() |
でも、ここは一応山登りのコミュニティなので、ぜーんぜん山と関係ない政治の話ばかりしていたら単純にセンスを疑われます。
それも偏った思想を開陳したり、差別や偏見だったり、関心のない人を愚民呼ばわりしたり、ありもしない敵をでっち上げたりする類いのやつを見るとウンザリするわけです。
山の話をしに来ているのに。
一つ引っかかるのは、「平和ボケ」という言葉。
「日本人は平和ボケだ」とか言いますけど、平和な状態だとボケているんですか?
平和で何が悪いんですか?
戦争がいいんですか?
私は先の大戦を経験していませんが、経験した人からかろうじて話を聞くことができた世代なので、あんな世の中は真っ平ゴメンだと思っています。
これが平和のありがたみです。
戦争のない社会に慣れてしまって平和のありがたみを忘れてしまい、また戦争できる国にしよう!っていうのが真の平和ボケです。
平和に学ばずボケちゃってるわけですから。
あと、「平和ボケ」という言葉を使う人たちがよく使う「お花畑」という言葉も嫌ですね。非戦や反戦を唱えると、「現実を見ない空想主義者」というレッテルを貼る文脈で「頭の中がお花畑だ」とかいうやつ。
こういう人たちは本当の花畑を見たことがないのでしょう。
過酷な自然環境の中で咲く高山植物には、可憐とか健気とかいうよりも、私は逞しさや強かさを感じます。
大雪山のチングルマは冬の間、深い雪の下で眠り続け、初夏になって雪が解けると一斉に成長して大群の花を咲かせます。大雪山のお花畑からは、美しさだけではなく自然の力強さを感じます。
山を愛する人ならば、人を揶揄する時に「お花畑」なんて言葉を使ってはいけません。
(写真は2019年7月に撮った大雪山・黒岳のチングルマ)
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する