東大寺お水取り

今年もお水取り。
1994年5月に町田から移り住み関西人になった翌3月に初めて拝観し、
これはすごいと思い、毎年通って今年で20年。
そうかまだ30代だったんだ。俺。
家族と行き、友人と拝観し、一人でも楽しんだ。
天候は選んでに行くようにしているが、
晴れても無風で煙が立ち込めたり、雨の日も雪の舞ったこともあった。
雪と火の粉のコラボは美しかったなあ。

とはいうものの、初めの頃のような感動はなくなった。
人も増えて煩わしい。
速く行かないといいポジションが取れない。
マナーの悪さも鼻につく。
小うるさい規制も増えた。
何より長時間立ちっぱなしが辛くなった。
今日は16:30から19:00の開始まで2時間半待ったのだが、
歩く2時間半は平気でも立ちっぱの2時間半は辛い。

いろいろ並べたが、はっきり言って飽きてきたのかもしれない。
ということで、
20年通ったし、一区切りつけてもいいかなと、
実は思って、今日を迎えた。
あるいはこれで最後になるかもしれないしと、
20年の間に見つけたベストポジションで拝観したのだが、
役目を終えたお松明が、
華やかに登っていくお松明の間を縫ってひっそりと石段を下りて行くことに、
20年目の今日初めて気がついた。
深いなあ。。
何せあちらは奈良時代以降一度も途絶えずに1,263年目なのだから。
風邪がぶり返してどうしようかなと思ったけれど、来てよかった。
来年もまた来るかな？

1,263年目の新しい規制。
今年からお松明の燃えさしを拾わせてくれなくなっていた。
舞台の下の燃えさしは外に掃き出さず取りまとめ、
石段の端は警察官が並んでバリケードを組んでいる。
ここまでする必要あるのかな？