東岩倉山、大日堂の大日如来の行方

南禅寺の裏に東岩倉山というたいそう歴史ある山があるのだが江戸時代にはここに大日堂があり賑やかなところだったらしい。どうもこの大日堂にちなんで大日山という名前がおそらく江戸時代についたようである。今は跡形もないこの大日堂にあった大日如来はどうなったのだろうと長らく疑問に思っていたのだがなんとなく調べ物をしていたら所在が明らかにになった。

この地は東岩倉寺真性院があった場所でもあり安井御門跡の所領だったそうだ。それが明治政府による寺院の土地の没収による国有化で取り上げられ、大覚寺門跡が明治初頭まで兼帯したことから大覚寺の大沢池のほとりに移築されていたのだ。ちゃんと調べてないが東山の国有林てほとんが元寺領かもしれないな。そして廃れたのは明治政府の施策のせいもあるのだろう。

そんな余談はともかくこちらの大覚寺さんのHPで大日堂の写真と説明が読める。大日如来様は石仏のようである。
https://www.daikakuji.or.jp/oosawanoike/

しかしこの堂が説明通りまさしくあの山頂にあったのだろうか？それとも新たに拵えたものなのだろうか？そのうち見に行ってみたいと思う。