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アジアモンスーンは、地球の自転とヒマラヤ山脈の位置にて,発生する現象で、東南アジアにしかありません、地球の自転は東から西に向かって動いていますが、大気は自転について来れず、偏西風となって常に西から東に吹いています。しかし地球の地軸が傾いているため、偏西風の吹いている緯度が季節によって南北に動きます。春分、秋分点は太陽が赤道上にあります。
地球の大気の流れの出発点です。太陽からのエネルギーを平米単位最大となり、空気が暖められ上空へと出発します。地球は一つの大きなカプセルで、無限に宇宙空間まで上がるわけでなく、約1万〜約2万m位で横に広がり下降気流となって太平洋上に吹き降りてきます、その場所が高圧帯となり、太平洋高気圧と言われる高圧帯です。この大気の循環が更に大きくなって太平洋に暑くしめって空気が、どんどん太平洋高気圧を安定化して、北側の気団を押し上げるのを梅雨明けと称しています。従って太陽さんが頑張って、太平洋の海水を蒸発してくれないと梅雨は明けません、何十年に数回、停滞前線が消えた現象が有りますが、太陽さんがさぼった結果です。
4月から5月になると、偏西風がヒマラヤ山脈にぶつかり始め風下側に大気の乱れが空気の渦となり、低圧帯が出来ます。(良く、ヒマラヤ登山で年2回、プレモンスーン、ポストモンスーンと言われる現象です。この時期はヒマラヤに偏西風が直接当たり、風速100mを越える強風が吹くと言われています。)、その後低気圧となり東に移動してきます。(川などで流れに手を入れると下流側に、渦が出来ますね、同じ現象が地球上で起きています。)つまり、ヒマラヤがないと(アジアモンスーン)梅雨がありません、天気図をよく見るとヒマラヤまで繋がっているのですよ、驚きの生きている地球ですね
北側にある北極からの寒気と、太平洋で暖められた暖気が前線上ぶつかり、停滞前線となり(冬場、お風呂のドアを開けると、脱衣場側から下の部分が、お風呂の中に、湯気を押しのけて寒気が入って湯気を上に押し上げて行く現象が見られます。お風呂前線と言う簡単な前線の構造と働きです。)、地軸の傾きでだんだんと気団の接触面が北回帰線までゆっくり北上します。(北回帰線まで太陽が来ると夏至になります。)これが梅雨です。
梅雨に入りますと、山全部が天気が悪いみたいですが、実際には新潟、長野の日本海側は晴れているときが有ります。停滞前線の場合は北側の雨雲は約300km位で山形、岩手、秋田は結構天気が良いのです。
特に北海道の山は好天が続きます。尾瀬は梅雨時はちょうど境目で大雨は降らないのですが、しとしと降られるときも有りますので、天気図をよく見ないと、ガスで何も見えない場合も有りますが、水芭蕉のため我慢するしか無いですね。
谷川岳一の倉沢を登るとき、5月一杯はブロック雪崩の通り道を30分程歩かなければならず非常に危険です、実際に6月の始めに会の仲間5人で幽の沢中央壁を登りに、幽の沢を遡行中に家一軒分のブロック雪崩に襲われ、動いた瞬間に気が付き「雪崩!」の声に一斉に斜面を駆け上り、5-6mの下を轟音と共に雪の固まりが落ちていきました。九死に一生を得た経験が有ります。ブロック雪崩(写真3の、本谷に有る雪の固まりがブロックです。あれが崩れて落ちてきます。)が落ちつくのと、梅雨の最中はヒョングリの滝が埋まっているため雪渓をのぼって、中央綾テールリッジに簡単に取り付けるため良く登りました。前線が南海上に下がったときをねらい、速攻で登りますが、現地に入って雨が降り出したら即、懸垂下降して帰ります、山行報告は中央綾テールリッジ登攀同下降って良く書きました。(帰りに指導センターにより、警察官の前で翌週の登山届けを出しますが、土合山の家の中島清がセンターにいると後で郵送しました。)
但し、今日(6月5日)の雨は低気圧の為、日本海側まで広がっていますので、要注意です。
梅雨時は山へ行けませんので、座学に励んで夏山合宿のため精進してください、なかなかこの様な時期は一年を通して意外と少ないから気象学と道具の手入れに励んでください。
写真1 北アルプス 烏帽子岳 vfr4649 撮影
写真2 北アルプス 何処だっけ、積乱雲です。vfr4649 撮影
写真3 谷川岳 一の倉沢 南陵 vfr4649 撮影
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