![]() |
#朝ラン #早朝ラン #ランニング
オーディブルはアイザック・アシモフ『銀河帝国興亡史Ⅱ ファウンデーション対帝国』の続き。第2部「ザ・ミュール」11「花嫁と花婿」から18「ファウンデーションの陥落」まで。
3世紀後の世界。ファウンデーションは何もしなくても帝国に勝つ運命にあるという驕りが支配層の心を蝕み、官僚組織を肥大化させた。ファウンデーション市長の座もいまや世襲され、3代目のインドバー市長がきわめて秩序だった(=変化に乏しい)抑圧的な体制を築いていた。ハリ・セルダンの予言に対する盲目的な信仰が緊張感を奪い、市長らは目前に迫る5回目のセルダン危機の芽を見逃す。
危機は2方面から迫っていた。1つは、ファウンデーションから追放された(前回の危機で活躍した独立貿易商ラサン・デヴァースも当時の支配層によって不幸な死を迎えたことが語られる)27の独立した貿易世界による軍事的叛乱の機運が高まっていたこと。暴君インドバーと税金をむしり取るファウンデーションの吸血鬼たちを蹴散らすために。
「ファウンデーションが負けることはありえない。しかし、それはファウンデーションの支配者が負けることはありえない、ということではないとね。ファウンデーションの真の歴史は、サルヴァー・ハーディンが百科辞典編纂者を追放し、初代市長として惑星ターミナスを乗っ取った時に始まったのではなかったかな? それから、次の世紀に、ホバー・マロウが荒療治ともいえるやりかたで権力を握ったのではなかったかな? これで二度も支配者が負けたことになる。とすると、支配者を負かすことは可能なのだ。とすると、われわれにだってやれる道理じゃないか?」
もう1つは、戦わずしてカルガンを征服した謎の軍人ミュール。独立貿易商人たちはミュールを焚き付けてファウンデーションを攻撃させ、体制を転覆したあと、自分たちの手に権力を取り戻すことを画策していたが、ミュールはそんな彼らの思惑を超えた能力の持ち主だった。彼はミュータント(突然変異体)であり、相手の心を操る能力をもっていることが示唆される。ミュールは艦隊を率いてファウンデーションとの戦端を開き、次々に勝利をおさめて、独立貿易商の同盟艦隊にも襲いかかる。彼らは原子フィールド抑制機をもっていて、こちらの原子兵器が無力化されるという。そして、次にハリ・セルダンの時間霊廟が開いたとき、ミュール艦隊はターミナスに襲来し、ファウンデーションを占領した。ミュールはセルダンの心理歴史学の計算にはなかった突発的な変数なのか? 出現したセルダンは、第1の独立貿易世界の叛乱については語ったものの、ミュールの襲来については触れなかった……。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する