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#朝ラン #早朝ラン #ランニング
オーディブルは伊藤正一『完本 黒部の山賊』を今朝から聞き始める。おどろおどろしい表紙とタイトルから、てっきり山小屋に伝わるホラーな昔語りをまとめた本だと思い込んでいたのだけど、生きた山賊と出会い、山小屋で生活をともにしながら、かれらの人となり(といくつかの昔語り)を紹介したノンフィクションだとわかって、ちょっとホッとした。かれらは決して、下界と隔絶したコミュニティで生まれ育った山の民ではなく、ふつうに戸籍もあれば、社会とのつながりもある人たちで、そんなかれらを得体のしれぬ「山賊」「人殺し」に仕立て上げ、やたらと恐怖を煽って近づかないのは、ただのコミュニケーションの断絶が原因だと知り、さもありなんと思う。古くから伝わる神話や伝承の類も、こうやって「見てきたようにウソを言い」「話を盛って盛り上げる」善意(?)の第三者が代々語り継いできたことで、どんどん話がふくらんで、大事になっていったのだろう。そういう生きた実例を目のあたりにした気分で、じつに興味深い。
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