2013年1月12日朝6時に、「クラブ岳」の葛谷さんが自宅まで迎えに来て呉れた。一宮までもう一人54歳の女性Oさんをピックアップ。初対面の方で、40歳から山登りを始めたという。天気予報では曇り時々雪か雨。伊吹山辺りは曇っていたが、坊村は晴れ。ラッキー。葛川市民センターの駐車場には多くの車が停まっていた。9時15分、駐車場を出発。登山口にはパトカーが一台、そこで登山届けを提出。おまわりさん、「沢山の人が入っていますが、昨日は雪が沢山降ったのですぐに渋滞になりますよ」。しばらくはツボ足で、ジグザグの急登を登る。トレースがしっかり出来ているので問題はないが、何せ急坂。前を行く二人に着いて行くのが精一杯。1時間以上ジグザグの急登が続き、やっとひと休みし、そこでアイゼンを装着。3重の手袋ではデジカメのボタンが押せず、今日は写真を撮るのはあきらめる。ここからはほぼ直登。前を行く二人との差が広がり、立ち止まって待って呉れるようになる「どうぞ先に行ってくれ」と頼み、わたしは自分のペースで登る。12時のサイレンが聞こえたので、雪の中に腰をおろしてオムスビ1個。そしてまたちょっと頑張ろうかな。大勢の人が立ち止まっていて、これがおまわりさんの云っていた事だなと納得。どうやら御殿山に到着したようで、皆さん、ここから先、行くか行くまいか、どうしよかと思案している。その中に葛谷さんもOさんの姿も見当たらない。どうやら先頭を切って下って行き、数名が後に続いたようだ。あとの大勢はどんな具合か眺めている。しばらく待っていると、葛谷さんが戻ってきて、わたしを見つけて云う。峠までラッセルしたが、その先は時間的にみて無理だと判断し、引き返した。Oさんも戻って来て昼食とする。樹氷がつき、寒い中、雪を踏み固めて坐る。葛谷さん特製のお雑煮が身体を温めて呉れる。元気を取り戻し下りにかかる。下りは快適、前の二人に遅れることなくついて行ける。
今日は西南稜から登頂した者はいないだろうが、体力の衰えを感じ、少々落ち込んだ武奈ヶ岳であった。
2月の週末は何かと忙しく、山登りが出来なかった。3月10日になってようやく暇が出来、一人で武奈ヶ岳にリベンジすることにした。5時前に自宅を出発。7時前に坊村の「葛川市民センター」の駐車場に着く。昨日は5月並みの陽気で、道路の雪は溶け、前回とは大違いの道行きであった。天気予報では曇りのち雨。この陽気ではハードシェルは不要だろうと、カッパのズボンを履き、上着はザックに入れる。明王院、今日はおまわりさんはいない。7時17分、明王院を通り抜け、登山口に入る。雪は全く見当たらない。いきなりの急坂であるが、今日は一人なので自分のペースで登る。それにしてもこのジグザグの急登、しんどいな。雪が無いだけ、前回よりはましかな。20分ほど登ると汗が出始め、長袖シャツを脱ぐ。登山道に残雪が現れ、所々凍っている。8時11分、前回休んだ場所でひと休み。そこから再び急坂を20分程登ると、雪が多くなり、アイゼンを装着。だが直に土が露出。脱いだり履いたりするのは面倒なので、なるべく雪のある場所を選んで登る。8時40分、p846地点に到着。ここからも雪があったり消えたりと、アイゼンがない方が楽だけどそのまま登る。登山道には土が露出し、これを避けて雪の急坂を直登。本来の登山道に出会うと、勾配は緩む。そして9時42分、御殿山に到着。正面に武奈ヶ岳が見え、頂上から西南稜が手前に伸びている。まだまだ頂上は先だなと思っていると、パラパラと雨が降り出し、あわててカッパを着込む。暗雲が被い、風が強まり、周囲は一気に白濁。つい今まで見えていた武奈ヶ岳どころか、10m先も見えなくなっている。今日もここでリタイアか。いや、今日はリベンジ、ここで引き返してはもう雪の武奈ヶ岳には登れないだろう。弱気の虫を抑えて御殿山を下る。たっぷりの雪で、トレースをはずすと膝までズボっ。「ワサビ峠」の標識は雪に埋もれ、頭だけ出している。ここからの登りがまた急。ゼイゼイ登る事15分であるが、これまたキツイ。登り切ると雪に覆われた狭い稜線が、ガスの中に続いている。雪庇が伸び、これぞ冬山、気持ち良く稜線を歩く。雪庇の一部が崩れている。狭い稜線が終わり、広い場所に出ると所々に土が露出している。そろそろ頂上かと期待するが、何せガス。頂上は何処? トレースに従って進む。登山道には雪が無くなり、アイゼンの底は泥まんじゅう。雪のあるところを選んで登る。立ち止まりながらの登り。小さな岩崖を登ると、間もなく八雲ガ原からの道を合わせ、頂上の柱がガスの中にぼ〜っと見える。10時46分頂上に立つ。登山口から3時間半のシンドイ行程であったが、まずはリベンジ出来た事に満足。眺望はゼロ。風も強く、こんなところで昼食する気にはなれない。濡れた手袋を履き換えただけで早々に退散。アイゼンの底についた、枯れ葉と泥の塊りを手で剥がしながら下る。狭い尾根に着くと、たっぷり雪があるので快適。急坂も難なく下る。ワサビ峠からの登り返しがきつい。立ち止まりながら登り、御殿山に到着。気温が下がり、雨は霰に変わっている。風を避け、雪の上に腰を下ろす。テルモスの湯で味噌汁を作り、オムスビを頬張る。御殿山からの下り、最初は雪があるので快適。土が露出し始めた場所で早々とアイゼンを脱ぐ。ぬかるんだ急坂は滑りやすい。つるっと滑って尻餅をつく。痛くは無いが泥だらけ。以後一歩一歩慎重に、気を使いながらの下り。身も心も疲れ、13時26分、無事、登山口に降り立った
冬山は終わり、春山といった武奈ヶ岳、生憎の天気で眺望は得られなかったが、まずはリベンジ出来た事に満足。来年は、真冬に一人で登ろっと。
こんちわ
むっ?岐阜羽島ですか・・
武奈って人気あるんですね。
わたしは大阪から中央道での山行ですが、武奈はいつも
八雲で幕営してます。雪解けからは近畿の御山をうろつ
きます。伊吹か武奈で会えればいいですね
でわでわ
長い文章ご苦労様、できれば写真添付で山行記録を是非
見せてください。楽しみにしてます。
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