ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

HOME > onisanさんのHP > 日記
2013年03月13日 11:19未分類全体に公開

雪の武奈ヶ岳

 2013年1月12日朝6時に、「クラブ岳」の葛谷さんが自宅まで迎えに来て呉れた。一宮までもう一人54歳の女性Oさんをピックアップ。初対面の方で、40歳から山登りを始めたという。天気予報では曇り時々雪か雨。伊吹山辺りは曇っていたが、坊村は晴れ。ラッキー。葛川市民センターの駐車場には多くの車が停まっていた。9時15分、駐車場を出発。登山口にはパトカーが一台、そこで登山届けを提出。おまわりさん、「沢山の人が入っていますが、昨日は雪が沢山降ったのですぐに渋滞になりますよ」。しばらくはツボ足で、ジグザグの急登を登る。トレースがしっかり出来ているので問題はないが、何せ急坂。前を行く二人に着いて行くのが精一杯。1時間以上ジグザグの急登が続き、やっとひと休みし、そこでアイゼンを装着。3重の手袋ではデジカメのボタンが押せず、今日は写真を撮るのはあきらめる。ここからはほぼ直登。前を行く二人との差が広がり、立ち止まって待って呉れるようになる「どうぞ先に行ってくれ」と頼み、わたしは自分のペースで登る。12時のサイレンが聞こえたので、雪の中に腰をおろしてオムスビ1個。そしてまたちょっと頑張ろうかな。大勢の人が立ち止まっていて、これがおまわりさんの云っていた事だなと納得。どうやら御殿山に到着したようで、皆さん、ここから先、行くか行くまいか、どうしよかと思案している。その中に葛谷さんもOさんの姿も見当たらない。どうやら先頭を切って下って行き、数名が後に続いたようだ。あとの大勢はどんな具合か眺めている。しばらく待っていると、葛谷さんが戻ってきて、わたしを見つけて云う。峠までラッセルしたが、その先は時間的にみて無理だと判断し、引き返した。Oさんも戻って来て昼食とする。樹氷がつき、寒い中、雪を踏み固めて坐る。葛谷さん特製のお雑煮が身体を温めて呉れる。元気を取り戻し下りにかかる。下りは快適、前の二人に遅れることなくついて行ける。
今日は西南稜から登頂した者はいないだろうが、体力の衰えを感じ、少々落ち込んだ武奈ヶ岳であった。
 2月の週末は何かと忙しく、山登りが出来なかった。3月10日になってようやく暇が出来、一人で武奈ヶ岳にリベンジすることにした。5時前に自宅を出発。7時前に坊村の「葛川市民センター」の駐車場に着く。昨日は5月並みの陽気で、道路の雪は溶け、前回とは大違いの道行きであった。天気予報では曇りのち雨。この陽気ではハードシェルは不要だろうと、カッパのズボンを履き、上着はザックに入れる。明王院、今日はおまわりさんはいない。7時17分、明王院を通り抜け、登山口に入る。雪は全く見当たらない。いきなりの急坂であるが、今日は一人なので自分のペースで登る。それにしてもこのジグザグの急登、しんどいな。雪が無いだけ、前回よりはましかな。20分ほど登ると汗が出始め、長袖シャツを脱ぐ。登山道に残雪が現れ、所々凍っている。8時11分、前回休んだ場所でひと休み。そこから再び急坂を20分程登ると、雪が多くなり、アイゼンを装着。だが直に土が露出。脱いだり履いたりするのは面倒なので、なるべく雪のある場所を選んで登る。8時40分、p846地点に到着。ここからも雪があったり消えたりと、アイゼンがない方が楽だけどそのまま登る。登山道には土が露出し、これを避けて雪の急坂を直登。本来の登山道に出会うと、勾配は緩む。そして9時42分、御殿山に到着。正面に武奈ヶ岳が見え、頂上から西南稜が手前に伸びている。まだまだ頂上は先だなと思っていると、パラパラと雨が降り出し、あわててカッパを着込む。暗雲が被い、風が強まり、周囲は一気に白濁。つい今まで見えていた武奈ヶ岳どころか、10m先も見えなくなっている。今日もここでリタイアか。いや、今日はリベンジ、ここで引き返してはもう雪の武奈ヶ岳には登れないだろう。弱気の虫を抑えて御殿山を下る。たっぷりの雪で、トレースをはずすと膝までズボっ。「ワサビ峠」の標識は雪に埋もれ、頭だけ出している。ここからの登りがまた急。ゼイゼイ登る事15分であるが、これまたキツイ。登り切ると雪に覆われた狭い稜線が、ガスの中に続いている。雪庇が伸び、これぞ冬山、気持ち良く稜線を歩く。雪庇の一部が崩れている。狭い稜線が終わり、広い場所に出ると所々に土が露出している。そろそろ頂上かと期待するが、何せガス。頂上は何処? トレースに従って進む。登山道には雪が無くなり、アイゼンの底は泥まんじゅう。雪のあるところを選んで登る。立ち止まりながらの登り。小さな岩崖を登ると、間もなく八雲ガ原からの道を合わせ、頂上の柱がガスの中にぼ〜っと見える。10時46分頂上に立つ。登山口から3時間半のシンドイ行程であったが、まずはリベンジ出来た事に満足。眺望はゼロ。風も強く、こんなところで昼食する気にはなれない。濡れた手袋を履き換えただけで早々に退散。アイゼンの底についた、枯れ葉と泥の塊りを手で剥がしながら下る。狭い尾根に着くと、たっぷり雪があるので快適。急坂も難なく下る。ワサビ峠からの登り返しがきつい。立ち止まりながら登り、御殿山に到着。気温が下がり、雨は霰に変わっている。風を避け、雪の上に腰を下ろす。テルモスの湯で味噌汁を作り、オムスビを頬張る。御殿山からの下り、最初は雪があるので快適。土が露出し始めた場所で早々とアイゼンを脱ぐ。ぬかるんだ急坂は滑りやすい。つるっと滑って尻餅をつく。痛くは無いが泥だらけ。以後一歩一歩慎重に、気を使いながらの下り。身も心も疲れ、13時26分、無事、登山口に降り立った
 冬山は終わり、春山といった武奈ヶ岳、生憎の天気で眺望は得られなかったが、まずはリベンジ出来た事に満足。来年は、真冬に一人で登ろっと。
お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:463人

コメント

RE: 雪の武奈ヶ岳
こんちわ

むっ?岐阜羽島ですか・・

武奈って人気あるんですね。

わたしは大阪から中央道での山行ですが、武奈はいつも

八雲で幕営してます。雪解けからは近畿の御山をうろつ

きます。伊吹か武奈で会えればいいですね

             でわでわ

長い文章ご苦労様、できれば写真添付で山行記録を是非

見せてください。楽しみにしてます。
2013/3/13 11:45
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する