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先日までテレビで流れていたJR東日本の吉永さんのCMは函館編でした。函館の街中があちこち出てましたね。後半は郊外のトラピスト修道院への長い並木道でした。吉永さんはきっと修道院へは入らず、門前で引き返したのでしょう。あそこは男子の修道院ですから。私はこのCMが放映される前の今年1月末にここを訪れました。細かな雪が音もなく降り続く中をバス停から修道院への長い並木道を一人歩んでいました。鉄格子の門にはラテン語でしょうか何やら書かれておりました。鉄格子につかまりながら、中の様子をしばし見つめていました。音のない静寂の中に身を置くと、不思議と私のような者でもどこか清らかな気持ちになってゆくのをわずかに感じました。ああ来てよかったと思った次第です。信者ではありませんが、おもわず両手を合わさずにはおれないようなそんな清らかなというか神妙な心持ちになりました。格子戸左手の小部屋には修道院の沿革の説明や写真などがあり、椅子もあったので少し休んで来た道を引き返しました。時折並木の梢からさーっと雪が舞ったりして辺りが一瞬白一色の世界になったりしてました。だんだんと遠ざかる三角の修道院をふりかえりつつ駅へ向かいました。
吉永小百合さまがここを訪れたときにどのようなお気持ちになったのでしょうか。そんなことを想いながらこのCMを見ました。吉永さんのナレーションといつもの音楽が耳に残ります。あのCMは旅へと誘って(いざなって)くれるというか、そこへ行ってみたくなるようなそんな魔力というか磁石のような力がありますね。冬でなくいまころの函館もいいでしょうね。吉永さんがつかんだ路面電車のつり革を私もぎゅっとつかみたくなりました。そんなショーモないことを想うのは私だけでしょう。心の隅に残っていた修道院でのあの清純な気持ちのかけらはコッパミジンとなり雲散霧消した次第です。そーだ今度はトラピスチヌ女子修道院へ行こうなどと不純な気持ちにどっぷりとつかってしまうわたくしがそこにありました。(CMをご覧になりたい方はJR東日本大人の休日倶楽部で検索してCM情報をクリックしてください。)
1月末、私は木古内で下車してビュー温泉とかいう湯につかり、バスで修道院入口という停留所に着きました。バス停辺りからは灰色の空と海が見えます。ストリートビューで確認したように道をたどると踏切を越えて道は右へゆるくカーブしていき登坂となり、学校を左に見ながらあとは一本道が真っ直ぐに伸びています。この道は結構ありますよ。正面に並木に見え隠れして三角のレンガ色の修道院が見えてきます。雪の道です。車道と歩道があるようですが、車は全く通りませんでした。帰りはいさりび鉄道の渡島当別駅(おしまとうべつえき)から列車で函館へ向いました。函館の駅を出ると右手に函館山が見えるのですが、今日は雪で見えません。駅前から路面電車でホテルへ向いました。数年前の夏にも函館に来ましたが、冬はまた格別の風情にあふれていてとっても気に入りました。
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