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野生動物の幻影を追いかけていると、いつの間にか道を間違えている。
間違えるというより、もはや道のないところに来ている。
若草を踏み、蜘蛛の巣を引っかけ、木の根や枝を捕まえては
折りちぎり、苔むす石ころを蹴散らして進んでいくことは、
そこに棲息するわけでもない人間に、どこまで許されるのか。
人類未到の道なき道を行き、最高峰までの道を開発するのとは事情が違う。
この度、バリルートという言葉を知った。特に地図にはない軌跡のことらしい。
すると、なんとなく心の重荷が解けると同時にある種の違和感が染み出て来た。
私の中の小悪魔「ほらね、山はどこを歩いても自由なのよ」
私の中の小天使「名付けて安心してるんじゃねーよ」
歩く自由も名付ける権利も保障されない中で、
野生の動物たちは精一杯生きているというのに。
※左の写真の真ん中辺りに、実は蝶々が映り込んでいます
関連の山行記録:
京都西山(洛西散策の森・大暑山)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3385663.html
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