山行で「敗退」という言葉がよく使われるが、悪天候や危険を感じた時に引き返すのは「撤退」であって負けたのではないと思っている。
個人的に今まで山に敗れたと思ったのは、一昨年の晩秋に早月尾根で剱岳を日帰りした時。
この時は、下山途中で日が暮れ、1800mあたりからは真っ暗な中を下りてきた。
明るいうちに帰れないのは遭難と同じだと考えているので、頂上を踏んだとしても自分では負けたと感じた。(いつか剱敗退記も書いてみよう)
で、今日が2敗目。
雪山は2年目で経験を積んでいる最中の身。
初めてのノートレースの雪山。
ラッセルを甘く見ていた。
大辻山は1300m位なので冬山とはいえ何とか登れるだろうと思っていたが甘かった。
ラッセルと言っても膝程度なのだが、「少年の家まで1.4km」の看板に到達した時点で1時間半弱経過。時速1km程。全行程が7km強であることから残り5.6kmなのであと5時間はかかる勘定になる。
バテを考慮すればもっとかかる。時に10時半。ここで頂上をあきらめ、戻るにしても2時間は歩こうと林道4番(城前峠?来拝山への分岐)まで来た時に、左手に来拝山が見える。
大辻山がダメなら来拝山へ行こうと左折したが、取付き場所を探すうちに来拝山の麓で2時間経過。登山道ではなく、林道を歩いていたようだ。
帰りは自分のラッセル跡をたどって戻ったが、下りとはいえ楽に歩けた。(40分で戻る)
ノートレースと一人分とはいえトレース有りとではずいぶん違いがあることを実感した。
違いと言えば、膝までと踝まででは全然歩きやすが違うことも学んだ。
これが腰までだったらもっと大変なことは容易に想像がついた。
敗退の原因は、前述のとおりラッセルを甘く見たこと。
今日で十分そのつらさがわかった。
わかったところで、リベンジは明日だ。
午後に誰かが行ったのならば別だが、今日、前述の4番まで行ったのは自分だけなので、明日はそこからまたノートレース。時間をかけてでも頂上に立つぞ。そんで、明るいうちに帰ってくる(笑)
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